みんながいるところに行くと、妙に静まり返っていることがあります。
わいわい話しているかと思いきや、ろくに誰もしゃべっていません。
話すとしても、小声でこそこそです。
妙にぴりぴりした雰囲気が漂っていて、空気が張り詰めています。
あるいは、全体的にしんとしていて、お通夜のような空気が漂っていることもあります。
そういうときは「何かあったな」とわかります。
直前に口論があったのかもしれません。
何かトラブルがあったのかもしれません。
誰か怒っている人がいるのかもしれません。
近くの人に事情を聞くと「実はこういうことがあってね」とそっと耳打ちで教えてくれ、案の定となるのです。
「何かあったな」と感じたときは、どうするか。
あえて明るく振る舞うのも手ですが、場の雰囲気に合わせるのが無難です。
雰囲気を無視して、明るくぺらぺらしゃべっていると、1人だけ浮いてしまいます。
それこそ「空気の読めない人」ということで白い目で見られるのです。
一度凍り付いた空気は、元に戻すまでに時間がかかります。
周りが黙って静かにしているなら、あまり大きな声で話しません。
周りが小声で話しているなら、自分も小声で話します。
そうこうしているうちにだんだん空気が和らいできて、元に戻っていくのです。