円満な人間関係を築くためには、できるだけ嘘を避けることが大切です。
嘘がよくないのは子どもでもわかることであり、言うまでもありませんね。
嘘はトラブルのもとです。
もちろん時には優しい嘘や建前の嘘も必要ですが、保身のためにつく嘘はよくありません。
嘘をついたところで、後からばれるものと決まっています。
嘘が多いといずれ相手から信用されなくなり、絆も友情も深めることができません。
日頃から嘘をつかないように心がけているでしょう。
しかし、頭ではわかっていても、日常ではうっかりすることがあります。
嘘に注意して正直を心がけていても、つい魔が差して嘘をついてしまうことがあるでしょう。
見栄を張ることもあれば、かっこつけたくなることもあります。
もちろん悪気はありません。
ちょっと魔が差しただけのこと。
そんなとき「いけない! つい嘘をついてしまった」と焦ってしまいます。
ここでどうするかです。
よくあるのが「後から嘘を訂正しよう」というパターンです。
いったんその場はやり過ごします。
後からタイミングのいいときを見計らって正直に話し、嘘を訂正しようとします。
これがそう単純ではありません。
「正直に話そう」「嘘を謝ろう」と思っていても、なかなか言い出せません。
たった一言の訂正が難しく感じます。
場を改めると、嘘の訂正もしやすくなるに違いないと思いますが、実際は逆です。
嘘の訂正は、後になればなるほど心理的な抵抗が増して、正直に言いづらくなるのです。
そうこうしているうちに嘘がばれ、相手から失望されるのがオチです。
「どうして嘘をついたの?」と問い詰められ「正直に言おうと思っていたところだった」と言い合うことになるのです。
ではどうするか。
心がけることはただひとつです。
発言直後にさっと訂正するのです。
うっかり嘘をついてしまったら、すぐ訂正しましょう。
「ごめんなさい。今のは嘘です。つい見栄を張ってしまいました」
これだけでいいのです。
間髪を入れないことがポイントです。
嘘をついた直後であれば、ほとんど抵抗なく言えるでしょう。
嘘の訂正は、直後であれば簡単です。
すぐ訂正すれば、相手もすんなり受け止めてくれるでしょう。
話の流れから「うっかりしちゃったのかな」と好意的に受け止めてくれるはずです。
ちょっとあきれたリアクションをされることもありますが、ご愛嬌です。
うっかり嘘をついてしまうことは誰にでもあるもの。
その場の雰囲気があって、つい見栄や格好を気にして、嘘をついてしまうことはあります。
後から言いづらくて苦労するくらいなら、早めに訂正しておくのが賢明です。
一瞬の対応ですが、人間関係に影響する大事なことです。
嘘の訂正は一瞬の勝負です。
日頃から意識しておき、うっかりしたとき、さっと動けるようになってください。