昨日の出来事を思い出しましょう。
1日は24時間。
昨日はどんなことがありましたか。
代わり映えのない、平凡な1日だったかもしれません。
そんな1日でも、じっくり振り返ればいろいろな出来事があったでしょう。
「あんなことがあったな。こんなことがあったなあ」
なかなか思うようにいかないなら、飲み物を飲みながら振り返ると、スムーズに思い出していけるでしょう。
思い出すという行為は「想起」といって、脳の高度な領域を刺激します。
昨日の出来事を思い出すことで、記憶をつかさどる「海馬」という領域が刺激され、脳の活性化につながります。
さて、本題はここからです。
昨日の出来事を思い出しつつ「改善点」を見つけていきましょう。
「こうすればよかったな」と思うポイントを見つけます。
明らかな失態があれば、すぐ思い出せるでしょう。
「特に悪い行いはなかった」という人もいるかもしれませんが、油断は禁物です。
叱られたり迷惑をかけたりはしていなくても「ぎりぎりで危なかった」という出来事はありませんか。
たとえば、ひやっとした出来事や不本意な出来事です。
あらためて自分の発言や行動を振り返ってみてください。
失言、確認漏れ、配慮不足、不注意、不寛容。
トラブルと言うほどではなくても「こうしたほうがよかった」と思えることがあるのではないでしょうか。
ささいなことであってもいいので、直したほうがいいところが見つかればOK。
改善点が見つかれば、誠実に受け止め、きちんと反省しましょう。
「あのときの一言は余計だったな。今後は慎もう」
「あのときの行動はイエローカードだったな。次からはこんな取り組み方に変えよう」
「あのときはぎりぎり間に合ったけど危なかった。次からは時間に余裕を持って取り組もう」
改善点を認め、次に心がけるべき行動をイメージしましょう。
しっかり自分に言い聞かせます。
必要なアクションがあるなら、さっそく具体的な改善に取りかかるといいでしょう。
これを10分で完了させてください。
「なぜ10分?」と不思議に思うかもしれませんが、大切な意味があります。
過去を振り返ることは本来、あまりよいことではありません。
過去を振り返れば振り返るほどテンションを下げたり元気を奪ったりして、マイナスにつながる可能性が高くなります。
明るく元気に生きるためには「今」に集中して「過去」や「未来」に固執しないことが大切です。
こうした悪影響を最小限に抑えるためにも「10分」という制限時間を設けます。
「さっと振り返り、さっと反省したら、さっと気持ちを切り替える」ということです。
10分という制限時間を設ければ、ぐだぐだすることがなくなり、ポジティブな面だけ享受できます。
短い時間ではありますが、自分の行いを軌道修正する機会です。
自分磨きのチャンスになると同時に、素晴らしいリフレッシュタイムとなるのです。