「限界だ。燃え尽きそうだ。もうこれ以上は無理だ」
そう思ったら、直ちに逃げましょう。
「どんなことがあっても絶対逃げない」という考えを好む人もいるかもしれませんが、注意したい。
ストレスに押しつぶされてしまいます。
体を壊しては意味がありません。
いったん心身にトラブルが起きると、治療や回復に時間がかかります。
時には、回復できないトラブルに発展する可能性もゼロではありません。
逃げることは、悪いことでも卑劣なことでもありません。
不本意なことかもしれませんが、逃げたほうがいい場面があるのも事実。
「もう限界だ」と思ったときは、逃げることも仕事です。
限界に達しているなら、逃げるしかありません。
逃げるのが遅くなればなるほど、ますます逃げにくくなります。
無理だと判断したら、逃げるのがベストチョイス。
燃え尽きそうなら、まだ余力のある今のうちに逃げるのが正解です。
さて、逃げるときに注意したいことがあります。
「逃げる」と決めたら、きちんと逃げましょう。
覚悟を決め、決意を固め、未練を残しません。
中途半端な逃げ方にならないことが大切です。
もちろん無視や音信不通で逃げるのではなく、きちんと必要な手順を踏んだうえで逃げるのがマナーです。
逃げるためには、パワーと勢いが必要です。
逃げる途中で足を止めたり、途中で振り返って未練を出したりするのはよくありません。
逃げる力が弱くなり、相手に捕まってしまいます。
逃げることに失敗すると、途中で引き戻され、元どおりの状態となるでしょう。
しかも元に戻って終わりではなく、逃げようとした罰として、痛い目に遭う可能性もゼロではありません。
中途半端に逃げるのではなく、完全に逃げることです。
引き留められても、説得を振り切ります。
未練があったとしても、心を鬼にして振り切ることが大切です。
時間は前にしか進まないように、逃げると決めたら、逃げ道に向けて進むのみ。
途中で気を抜かず「もう大丈夫だ」というところまで走り続けて逃げてください。
現場に迷惑をかけますが、潔く逃げたほうが迷惑を最小限に抑えられます。
怠け癖による逃避は後退ですが、必要による逃避は前進です。