古いお守りはどうしていますか。
家内安全・無病息災・商売繁盛を祈願してお守りを持つことがあるでしょう。
守りたいことがあったり夢に向かっていたりすると、何か心の支えとなるようなものがほしくなるもの。
大切な受験を控えた受験生が、合格祈願のお守りを握って試験会場に向かうこともあるでしょう。
お守りがあると安心できたり心が強くなったりしますね。
日頃からお守りを身につけている人も多いのではないでしょうか。
さて、問題なのは古くなったお守りをどうするかです。
お守りを手に入れるのはいいのですが、古くなった後について知らない人が少なくありません。
お守りには有効期限があります。
お守りの有効期限は「およそ1年」です。
1年経つとご利益がなくなるわけではありませんが、どんどん薄くなります。
そのまま持ち続けるのは自由ですが、ご利益は小さいと考えるのがいいでしょう。
きちんとお守りのご利益をいただきたいなら、1年を上限と考えるのが妥当です。
したがって、1年が過ぎれば「古いお守り」ということになります。
古いお守りはどうすればいいのでしょうか。
注意したいのは処分方法です。
可燃ごみとして普通に捨てるのはよくありません。
古いお守りとはいえ、もともと神様仏様の力が宿っていたものですから、ここは慎重に扱う必要があります。
お守りは、処分ではなく、返納するのが適切です。
お寺や神社には「納付所」「お焚き上げ」という看板を掲げた場所があるので、そこに持っていきましょう。
場所がわからなければ、お寺や神社の人に聞いてみるといいでしょう。
返納のみであれば返納料はかかりませんが、お焚き上げを依頼する場合であれば基本的にお焚き上げ料がかかります。
返納するときは「お世話になりました」「ありがとうございました」と感謝の念を込めるようにしましょう。
お寺や神社が遠方にあって足を運ぶのが難しいときもあるでしょう。
こんなときは「郵送」という方法がおすすめです。
意外と知られていませんが、郵送で返納する方法も許容されています。
宛先を「〇〇神社 御中」として送れば、送付状に返納の旨を記載すればOKです。
できれば封筒に感謝の一言を添えておくといいでしょう。
郵送の場合も基本的に返納料は不要です。
ただし、感謝の気持ちとして返納料を同封することも可能です。
返納料はお守りを購入金額と同程度が目安です。
お金を送ることになりますから、現金書留にすることもお忘れなく。
郵送による返納はお寺や神社によってルールが異なることがあるため、事前に電話やインターネットで確認しておくと安心です。
お守りを違うお寺や神社に返すのはNGと考えてください。
「神仏同士の衝突を避ける」という意味があるためです。
宗派の同じところであれば受け付けているところもありますが、基本的に控えたほうがいいでしょう。
お守りは「授かり物」です。
お守りを「買う」と表現する人も多いのですが、正式には「授かる」と表現します。
そのためお守りを授かる場所は、看板に「授与所」と書かれているはずです。
お守りは授かり物ですから、いただいたところに返納するのが正式です。
お守りに神社名が記載されているはずですから、そこに返納するようにしましょう。