アイデアはどこから生まれるのでしょうか。
アイデアを出すうえで、まず知っておきたい基本があります。
「アイデアとは、既存要素の新しい組み合わせにすぎない」という事実です。
アイデアを「無から有を生み出すもの」「ゼロから創造するもの」と思っているなら誤解です。
「突然ひらめくもの」「天から降ってくるもの」といった表現もときどき聞きますが、厳密には違います。
目をつぶって、じっとしているだけで、アイデアは出てきません。
完全にゼロからアイデアを発想するのは不可能です。
知識も資料も何もない状態でアイデアを出せるなら、誰も苦労しません。
アイデアに知識が不要なら、赤ちゃんはアイデアの天才ということになります。
アイデアを出そうと思うなら「既存要素をうまく組み合わせよう」と考えてください。
ゼロからアイデアを発想するのではありません。
どこかにアイデアのもとがあって、それを別の要素と組み合わせることで、新しいアイデアが出ます。
知識や教養があるとアイデアを出しやすくなるのは、既存要素をたくさん知っているからです。
既存要素が多いと、組み合わせのバリエーションも増えるため、アイデアが出やすくなります。
既存要素を利用するのは、盗用に感じるかもしれませんが誤解です。
もちろん何も加工せず、そのまま単体で利用すれば、盗用になります。
著作権に触れるため、絶対避けなければいけません。
しかし、ほかの要素と組み合わせ、新たに生み出すなら、アイデアになります。
ぱっとアイデアが浮かぶことはありません。
もし急にアイデアが浮かんだなら、頭の中で無意識のうちに「既存要素の新しい組み合わせ」が起こったと考えていいでしょう。
アイデアを出すなら、何かネタを探すために、さまざまな刺激を受けに行くことが効果的です。
本を読んで知識を得る。
美術館に出かけて、刺激を受ける。
街に出かけて、ウインドウショッピングをする。
辞書をぺらぺらめくるだけでもいい。
さまざまな要素に触れていると、たまたま調和する組み合わせが見つかります。
それがアイデアになります。
アイデアを出したいなら、まず既存要素を組み合わせることから始めましょう。
感覚としては「パズルゲーム」です。
いろいろな組み合わせを1つずつ試していき、しっくりくるパターンを見つけるだけです。
その小さなアイデアを大きく発展させていけば、素晴らしい価値に変わります。
アイデアとは、既存要素の組み合わせにすぎないのです。