アイデアがひらめきやすいと言われる環境が4つあります。
「Bathroom」「Bus」「Bed」「Bar」です。
4つのBの頭文字を取って「アイデア発想の4B」と呼ばれます。
この4つの環境は、適度にリラックスしやすいタイミングのため、アイデア発想に有効です。
上手に4Bを活用すると、アイデア発想がスムーズになるでしょう。
Bathroomとは「トイレ中」「入浴中」を意味します。
トイレ中や入浴中は、心身ともにリラックスしています。
緊張から解放された瞬間、思わぬ発想がひらめくことが少なくありません。
トイレ中は一瞬かもしれませんが、短い時間なりに考えることがあるでしょう。
用を足すのが終わっても、便座に座っているとき、不思議と考え事がはかどるものです。
古代ギリシャの数学者・物理学者アルキメデスが「アルキメデスの原理」を思いついたのも、入浴中として有名です。
このことから、アイデアがひらめきやすい場所は、紀元前から同じであることがうかがえます。
乗り物の「バス」の意味するところは「移動中」です。
たとえば、バス・電車・タクシー・新幹線・飛行機などです。
電車やバスの窓から、外をぼんやり眺めているとき、妙に思考が研ぎ澄まされた経験はないでしょうか。
バスや電車の中は、リラックスしやすい環境でありながら、刺激の多い場所でもあります。
バスや電車の中には、壁面広告や中づり広告があり、クリエイティブな刺激が得られます。
また、窓の外からさまざまな光景を見ることができ、短時間でさまざまな刺激が得られます。
ただし、移動中の中でも注意したいのが、車の運転中です。
車の運転中に、考え事をするのは、交通事故を引き起こす原因になります。
アイデア発想をするなら、自分で運転する必要がない、公共の交通機関を利用するのがいいでしょう。
Bedとは「ベッドルーム」のことであり「寝室」を意味します。
寝室には、落ち着いた照明と静かな空間があります。
寝室でのんびりしているときは、考え事がはかどります。
ベッドルームという場所や寝る間のタイミングを利用すれば、アイデア発想もスムーズになるでしょう。
ただし、1つ注意点があります。
床に就いてから考え事をするのは控えておくほうがいいでしょう。
考え事が気になって寝られなくなります。
横になって目をつぶれば、いったん考え事は中断して、夢の世界に入るのがいいでしょう。
Barとは「バー」「居酒屋」などを意味します。
アルコールには、リラックスを促す作用があります。
アルコールには、交感神経の働きを抑え、副交感神経の働きを促し、リラックスをもたらす作用があります。
お酒を飲んで適度に酔って気分がよくなると、常識やルールの枠から外れた考え方をしやすくなるでしょう。
ほろ酔いを楽しみながら考え事をしていると、普段ならできない発想ができ、アイデアが浮かびやすくなります。
バーや居酒屋でお酒を楽しんでいるとき、思わぬアイデアが浮かぶかもしれません。
ただし、注意点が2つあります。
バーや居酒屋とはいえ、大勢で賑やかに飲んでいる場合、この法則に当てはまりません。
単なるどんちゃん騒ぎで終わるでしょう。
アイデア発想を促したいなら、1人で静かに飲んでいるときが有効です。
いくらアルコールの働きがアイデア発想に有効とはいえ、酔いすぎては意味がありません。
あくまで「ほろ酔い」を楽しむ程度が適切です。
理性と自制心を保ててこそ、アイデア発想がスムーズになります。