執筆者:水口貴博

人生を変える30の方法

19

焦っているときこそ、落ち着いた表情をしよう。

焦っているときこそ、落ち着いた表情をしよう。 | 人生を変える30の方法

焦っているとき、どんな表情をするか。

ここがポイントです。

焦っているときは、焦った表情をするのが普通でしょう。

唇を噛み締める。

眉間にしわを寄せる。

まばたきの回数が増える。

額から脂汗がにじみ出る。

呼吸が荒くなる。

余裕がなくなり、切羽詰まった状況になれば、焦りの表情になります。

いらいらした雰囲気が出ることも少なくありません。

焦っているのですから、焦った表情になるのも当然に思えます。

しかし、ここに改善ポイントがあります。

焦っているときに焦った表情を見せているのは、よいことではありません。

焦った表情をしていると「余裕がない。追い込まれている」という自覚を促します。

呼吸が浅くなると、酸素が欠乏して、ますます焦ってきます。

表情筋から脳に信号が伝わると、脳がストレス物質を分泌して、ネガティブな感情を生み出します。

心の余裕がどんどん失われ、焦りがエスカレートするのです。

対人関係にも悪影響があります。

焦った表情を見せていると、相手まで不安にさせてしまうでしょう。

「つらそうだ」「大丈夫だろうか」と心配させ、一緒にいる相手まで焦りが出てくるでしょう。

焦っているときこそ、焦った表情を見せないこと。

では、どんな表情がふさわしいのか。

焦っているときこそ、落ち着いた表情をしましょう。

問題が発生していても、焦った表情は見せず、平気な顔をします。

もちろん演技でかまいません。

心の中ははらはらしていても、表向きは平然を装います。

心臓の鼓動は高鳴っていても、表向きはあくまで落ち着いた表情を見せましょう。

そんな余裕はないかもしれませんが、騙されたと思って試してみてください。

落ち着いた表情をすると、だんだん心に変化が出てきます。

落ち着いた表情をしていると「自分は今落ち着いている」という暗示の力が働きます。

不安定だった心が安定して、冷静と平常心を取り戻しやすくなる。

結果として、余裕を取り戻すのも早くなります。

どうしても表情に力が入るなら、口元の広角を少し上げ、軽くほほ笑む表情を意識するといいでしょう。

落ち着いた表情になるので、自然と余裕のあるような表情に見えてきます。

表情筋も緩むので、リラックスもしやすくなります。

心が乱れているときほど、落ち着いた表情は難しいかもしれませんが、できるかぎり心がけてください。

普段の習慣として身につけておくのがいいでしょう。

落ち着くから、落ち着いた表情になるのではありません。

落ち着いた表情をするから、落ち着いてきます。

焦っているときこそ、落ち着いた表情が最適なのです。

人生を変える方法(19)
  • 焦っているときこそ、落ち着いた表情をして、スムーズに心の安定を取り戻す。
「命をかける」という表現を気安く使わない。

人生を変える30の方法

  1. 手っ取り早く人生を変えたければ、引っ越しがベスト。
  2. 自分の道は、最初からあるものではなく、切り開いていくもの。
  3. 意識・価値観・考え方を変えるのに、時間はかからない。
  4. 弱い自分でも大丈夫。
    弱いなら、弱いまま前進すればいい。
  5. 完全に伝えようとするから、苦しくなる。
    半分伝わってよしとすれば、楽になる。
  6. かっこよく生きようとすると、かっこ悪くなる。
    かっこ悪くてもよしとすると、かっこよくなる。
  7. 享受者・傍観者になっても、そこで終わらない。
    提供者・貢献者になろう。
  8. 「忘れる」というのは素晴らしい能力。
    忘れるおかげで、常に新鮮な気持ちでいられる。
  9. 失敗は成功のもと。
    成功は失敗のもと。
  10. あなたの手は、偉大なものをつかんでいる。
    未来を切り開く可能性だ。
  11. 情熱と興奮しかない恋愛は、いずれ燃え尽きる。
    理性と愛着が伴った恋愛は、ずっと長続きする。
  12. 熱いだけの情熱は、空回りする。
    冷静な情熱は、建設的な結果を生み出す。
  13. 直感を大切にしたいなら、計画を立てないほうがいい。
  14. 経験は、成功・失敗に関係なく、心の財産になる。
  15. 人前に出ると、どうしても見栄や体裁が気になるときの対処法。
  16. 心の年齢は、時間の経過と無関係。
    「100歳の若者」も夢ではない。
  17. 決断は苦しくても、それだけの価値がある。
  18. 決断力を鍛えるには、実際に決断をしていくしかない。
  19. 焦っているときこそ、落ち着いた表情をしよう。
  20. 「命をかける」という表現を気安く使わない。
  21. 交流会は、参加者より主催者になるほうがいい。
  22. 自信には2種類ある。
    「根拠のある自信」と「根拠のない自信」。
  23. 自分が考えた提案は、自分が一番の推薦者になろう。
  24. どんなに嫌いな歌も、歌詞に注目すると、感じ方が変わる。
  25. 行き詰まったら、初心を思い出そう。
    すべての原点は、初心にある。
  26. 問題の中に、答えがある。
  27. 鍵のない扉の鍵を探したところで、見つからないのは当然。
  28. ため息は、ネガティブ。
    深呼吸は、ポジティブ。
  29. 新しいことを習慣化させるには、最低でも3週間は必要。
  30. 寄付を「もったいない」と考える人は、誤解をしている。

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