新しい行動をパターン化させるとき「習慣にする」という表現を使います。
「節約の習慣」
「運動をする習慣」
「早寝早起きの習慣」
「習慣」という言葉は、私たちの日常会話でもよく使われるキーワードです。
新しいことを始めたとき、慣れないうちは抵抗を感じますが、ひとたび習慣になると、無理なく自然に体が動き始めます。
完全に習慣化すれば、それをしないと体がうずうずして、落ち着かなくなります。
代表的な例としては、歯磨きの習慣です。
完全に歯磨きが習慣になれば、眠くても勝手に体が動き始めます。
サボるほうが大変に感じるから不思議です。
しかし、ほんの数日しか続いていないのに「習慣になった」という人がいます。
これは勘違いです。
数日程度の継続では、まだ習慣になったとは言えません。
残念ながら、短期間の継続ではまだ習慣化できない。
続いていたとしても、油断すると、また以前の様子に戻ってしまいます。
習慣とは、繰り返し行う、決まった動作を言います。
そのため、一定期間は続けることが必要です。
もし1週間続けてやめたなら、習慣になる前に挫折したことになります。
では、新しい習慣を身につけるには、どのくらいの期間が必要でしょうか。
目安としては「3週間」です。
「3」という単位は、習慣化させるときの基本となる数字です。
何かを習慣にすることは、最低でも3週間は続けること。
何か新しいことを習慣化させるなら、まず3週間を目標にしてください。
3週間の継続を達成できれば、習慣と呼べる最低限のラインをクリアできたと言えます。
3週間が長く感じるなら「1週間を3回繰り返すだけ」と言い換えると、印象が変わるでしょう。
まず3週間を目標に挑戦しましょう。
節約の習慣、運動をする習慣、早寝早起きの習慣。
大変なのは最初だけです。
後になればなるほど、習慣が生活に定着していくので、抵抗感が小さくなります。
3週間後には、抵抗感も半減しているでしょう。
習慣化されている自分をイメージしながら行動すると、モチベーションを維持しやすくなります。
もちろん3週間では、あくまで最低ラインです。
習慣として完全に定着させるには、3カ月・半年・1年という段階を経て、長期的に続けていくことが大切です。
3週間続いたとしても、油断しないこと。
3週間がクリアできれば、次は3カ月を目標に頑張ればいいでしょう。
長く続けるにつれて、習慣が定着していきます。
3カ月後には、無意識に体が動くようになっているでしょう。
そして3年後には、もはや人生の一部になっているはずです。