あなたは今、扉の鍵を探しているでしょう。
扉が閉まっていて、開けるには鍵が必要です。
「きっとどこかに扉の鍵があるはず」
そう思いながら、当たり周辺をくまなく探しています。
もう何日も探し続けました。
心当たりのあるところもすべて探しました。
時には知り合いにお願いして、鍵探しを手伝ってもらいました。
しかし、一向に見つかる気配がありません。
「もうダメだ。どうしても鍵が見つからない」
探すのを諦めそうになりますが、ちょっと待ってください。
もっと扉をよく見てみましょう。
そもそもその扉は、最初から鍵がかかっていません。
鍵のない扉なら、いくら鍵を探したところで見つからないのは当然です。
「さっき開けようとしても、扉は開かなかった」
それはきっと扉がさび付いていて、スムーズに開かなかっただけです。
長く閉まり続けている扉が、部分的にさびているのはよくあること。
もう少し力を入れると、さびが取れ、普通に扉が開くでしょう。
「思いきり力を出してみたが、それでも開かない」
それはきっと押して開けるのではなく、引いて開ける扉なのです。
力を入れる方向を逆にすれば、普通に扉が開くでしょう。
簡単に扉が開くと「今まで鍵を探し回っていた苦労は何だったのか」と思います。
「扉には鍵がかかっている」と思い込んでいないでしょうか。
分厚い扉なら「鍵もかかっている」と最初から決めつける傾向があります。
それは先入観です。
思い込みとは怖い。
思い込んでいると、ないものも、あるように錯覚してしまいます。
鍵が見つからないのではありません。
そもそも最初から鍵のかかっていない扉です。
もう鍵を探すのはやめましょう。
鍵なんて最初から必要ありません。
一度思い込みをなくして、そのまま扉を開けてみましょう。
あっさり扉が開くはずです。