執筆者:水口貴博

人生を変える30の方法

20

「命をかける」という表現を気安く使わない。

「命をかける」という表現を気安く使わない。 | 人生を変える30の方法

「命をかける」という表現を使う人がいます。

「命がけでやります!」

「命をかけて頑張ります!」

「この仕事に命をかけています!」

本人は本気を強調するつもりで言っているのでしょう。

たしかに真剣な気持ちはよく伝わります。

「命までかけるなんてすごい」

「命をささげて取り組んでいるのだな」

「命がけで取り組んでいるのだな」

力強い表現なら、しっかり本気も伝わるでしょう。

真剣な表情で言えば、説得力もアピールも抜群に思えるでしょう。

本気を強調するなら、これ以上ない最上級の表現に思えます。

しかし、ここが落とし穴です。

結論から言うと「命をかける」という表現は気安く使わないのが得策です。

薄っぺらく聞こえやすいからです。

極端な表現は、単なる口癖に聞こえ、説得力が不十分です。

うそや冗談のようにも聞こえ、信頼性がありません。

あまり強い言葉を使うと、かえって弱く聞こえます。

自信がない様子を極端な表現でごまかし、取り繕っているように聞こえます。

「命をかける」と言ったからには、万一うまくいかなかったとき、死ななければいけなくなります。

もちろん許されるはずがありません。

命は、人生で最も大切なもの。

命より大切なものはありません。

大切な命を気安く捧げるのは、あまりに安易と言えるでしょう。

口癖で言いたくなっても、喉のところでぐっと止めておくのがいいでしょう。

「命をかける」という表現を使うなら「人生をかける」と言い直したほうが、まだ説得力があります。

「命をかける」という表現は、できるだけ使わないのが得策です。

本気を強調したいなら、シンプルな表現のほうが有効です。

わざわざ極端な表現を使わなくても、代わりになる表現はたくさんあります。

「全力で頑張ります」

「ベストを尽くします」

「目の前の仕事に集中します」

「最大限の力を発揮します」

「最後まで諦めません」

シンプルな言葉のほうが、頭にすっと入ってきて、理解しやすくなります。

短い一言でも、強調と説得力は十分です。

人生で命をかける場面は、本当に限られます。

人生で「命をかける」と言える場面は、ほとんどありません。

普段から口癖になっているなら、早めに直しておくほうがいいでしょう。

本気を強調するなら、言葉より、仕事で見せるのが一番です。

仕事の態度や結果を通して本気を見せるのが、最も説得力があります。

仕事でしっかり結果を出しているなら、言葉はなくても本気が伝わります。

人生を変える方法(20)
  • 「命をかける」という表現を気安く使わないよう注意する。
  • 本気を強調するなら、言葉より、仕事で見せる。
交流会は、参加者より主催者になるほうがいい。

人生を変える30の方法

  1. 手っ取り早く人生を変えたければ、引っ越しがベスト。
  2. 自分の道は、最初からあるものではなく、切り開いていくもの。
  3. 意識・価値観・考え方を変えるのに、時間はかからない。
  4. 弱い自分でも大丈夫。
    弱いなら、弱いまま前進すればいい。
  5. 完全に伝えようとするから、苦しくなる。
    半分伝わってよしとすれば、楽になる。
  6. かっこよく生きようとすると、かっこ悪くなる。
    かっこ悪くてもよしとすると、かっこよくなる。
  7. 享受者・傍観者になっても、そこで終わらない。
    提供者・貢献者になろう。
  8. 「忘れる」というのは素晴らしい能力。
    忘れるおかげで、常に新鮮な気持ちでいられる。
  9. 失敗は成功のもと。
    成功は失敗のもと。
  10. あなたの手は、偉大なものをつかんでいる。
    未来を切り開く可能性だ。
  11. 情熱と興奮しかない恋愛は、いずれ燃え尽きる。
    理性と愛着が伴った恋愛は、ずっと長続きする。
  12. 熱いだけの情熱は、空回りする。
    冷静な情熱は、建設的な結果を生み出す。
  13. 直感を大切にしたいなら、計画を立てないほうがいい。
  14. 経験は、成功・失敗に関係なく、心の財産になる。
  15. 人前に出ると、どうしても見栄や体裁が気になるときの対処法。
  16. 心の年齢は、時間の経過と無関係。
    「100歳の若者」も夢ではない。
  17. 決断は苦しくても、それだけの価値がある。
  18. 決断力を鍛えるには、実際に決断をしていくしかない。
  19. 焦っているときこそ、落ち着いた表情をしよう。
  20. 「命をかける」という表現を気安く使わない。
  21. 交流会は、参加者より主催者になるほうがいい。
  22. 自信には2種類ある。
    「根拠のある自信」と「根拠のない自信」。
  23. 自分が考えた提案は、自分が一番の推薦者になろう。
  24. どんなに嫌いな歌も、歌詞に注目すると、感じ方が変わる。
  25. 行き詰まったら、初心を思い出そう。
    すべての原点は、初心にある。
  26. 問題の中に、答えがある。
  27. 鍵のない扉の鍵を探したところで、見つからないのは当然。
  28. ため息は、ネガティブ。
    深呼吸は、ポジティブ。
  29. 新しいことを習慣化させるには、最低でも3週間は必要。
  30. 寄付を「もったいない」と考える人は、誤解をしている。

同じカテゴリーの作品

3:44

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION