執筆者:水口貴博

早朝の散歩習慣のすすめ

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名医は、靴底を見る。靴底だけは嘘をつかない。

名医は、靴底を見る。靴底だけは嘘をつかない。 | 早朝の散歩習慣のすすめ

以前、お世話になった医者に、突然「靴底を見せてください」と言われ、驚いたことがあります。

「普段どのような生活をしていますか」という医者からの問いに対して、私は自分なりに回答していました。

これまで診てもらった医者は、患者の話を少し聞いて、薬の処方をして終わりでした。

そういうものだと思っていただけに、予想もしなかった質問で印象深く残っています。

すぐ「なぜ、そんなところを見るのですか」と尋ねたとき「なるほど」と思う回答が返ってきました。

「靴底から歩き方や歩く姿勢が見えてきます。靴は、患者さんの日常生活が見えやすいんですよ」

「あなたのことをもっと詳しく診断するためです」

はっとさせられました。

たしかに患者が医者に自分の普段の生活を語るときは、自分の都合のいいように答えやすい。

また病んでいるときは、客観的に自分が見られなくなることもあります。

また主観的になっているがゆえに、なかなか自分では自分が見えにくいこともあります。

自分では今の自分の状態は「こうだろう」という推定です。

合っているかもしれませんし、間違っているかもしれない。

そういうときこそ「靴」です。

靴は、嘘をつきません。

その人の人となりが、最も表れやすい場所の1つだからです。

靴が極端に汚れていれば、当然部屋も散らかっているでしょうし、食生活も乱れがちになっているはずです。

一概には言い切れませんが、参考にはなるはずです。

最も重要なのは「靴底」です。

靴底のゴム部分の減り具合が、左右のどちらかに偏っていたり、つま先やかかとが過剰にすり減っていたりなどです。

そうすれば、歩き方や姿勢は悪い状態になっているはずです。

がにまたで歩いていれば、靴のかかと部分が極端にすり減ります。

内股で歩いていれば、靴のつま先の外側がすり減ります。

靴底のすり減り方でその人の歩き方がわかり、姿勢まで見えてきます。

医者は、私の普段の生活を少しでも知り、正確な診断をしようとしていたのでしょう。

だからこそ、靴底を見たがろうとしていました。

突然ですが、今、あなたが履いている靴の靴底を見てみましょう。

どうなっていますか。

「自分では歩き方に問題ない」と思っても、実際のところはそう思い込んでいるだけかもしれません。

靴底のゴムのすり減り方が不自然な状態なら、いつの間にか歩き方もおかしくなっている証拠です。

その部分だけは、嘘をつかないのです。

早朝の散歩習慣のすすめ(17)
  • 靴底を確認して、自分の歩き方を振り返る。
1日10,000歩歩くより、1週間続けるほうが、はるかに大変。

早朝の散歩習慣のすすめ

早朝の散歩習慣のすすめ
  1. 人類は、頭を使うことで、生存競争を勝ち抜いた。
    人類は、頭を使うことで、生存競争を勝ち抜いた。
  2. 私たちは今、人類史上、最も「歩かない時代」に直面している。
    私たちは今、人類史上、最も「歩かない時代」に直面している。
  3. 頭を使って進化した人類なら、運動不足の困難も、頭を使って乗り越えられるはずだ。
    頭を使って進化した人類なら、運動不足の困難も、頭を使って乗り越えられるはずだ。
  4. 「歩き」と「乗り物」は、状況に応じて使い分ける。
    「歩き」と「乗り物」は、状況に応じて使い分ける。
  5. 大変なのは最初だけ。<br>歩くにつれて、楽になる。
    大変なのは最初だけ。
    歩くにつれて、楽になる。
  6. 散歩は知らず知らずの間に、意外な部分を活性化させている。
    散歩は知らず知らずの間に、意外な部分を活性化させている。
  7. 散歩は、たった100歩から始めると、うまくいく。
    散歩は、たった100歩から始めると、うまくいく。
  8. 早朝こそ、散歩の恩恵を最も享受しやすいタイミング。
    早朝こそ、散歩の恩恵を最も享受しやすいタイミング。
  9. 朝に散歩をすると、大変なことが1回減る。
    朝に散歩をすると、大変なことが1回減る。
  10. 歩くときに大切なのは、歩数や歩幅より、背筋。
    歩くときに大切なのは、歩数や歩幅より、背筋。
  11. わずかな寄り道が、疲れを吹き飛ばしてくれる。
    わずかな寄り道が、疲れを吹き飛ばしてくれる。
  12. 散歩に、運動神経はいらない。
    散歩に、運動神経はいらない。
  13. 植物の専門書を持ち歩けば、単なる散歩が勉強へと変わる。
    植物の専門書を持ち歩けば、単なる散歩が勉強へと変わる。
  14. 植物の専門書を持って歩くと、自然と植物への感性が磨かれる。
    植物の専門書を持って歩くと、自然と植物への感性が磨かれる。
  15. ウォーキングは、免疫力を高める手軽な方法。
    ウォーキングは、免疫力を高める手軽な方法。
  16. 運動は、しなくても、しすぎてもいけない。
    運動は、しなくても、しすぎてもいけない。
  17. 名医は、靴底を見る。<br>靴底だけは嘘をつかない。
    名医は、靴底を見る。
    靴底だけは嘘をつかない。
  18. 1日10,000歩歩くより、1週間続けるほうが、はるかに大変。
    1日10,000歩歩くより、1週間続けるほうが、はるかに大変。
  19. 気分によって、散歩のペースが変わるのではない。<br>散歩のペースによって、気分が変わる。
    気分によって、散歩のペースが変わるのではない。
    散歩のペースによって、気分が変わる。
  20. 規則正しいから散歩をするのではない。<br>散歩をするから規則正しくなる。
    規則正しいから散歩をするのではない。
    散歩をするから規則正しくなる。
  21. 散歩用シューズは、習慣になる前に買ってもいい。
    散歩用シューズは、習慣になる前に買ってもいい。
  22. 散歩を続ける工夫は、難しそうで、簡単。
    散歩を続ける工夫は、難しそうで、簡単。
  23. くよくよ悩む暇があるなら、とにかく歩け。
    くよくよ悩む暇があるなら、とにかく歩け。
  24. 目で本を読むより、耳で本を読むほうが、考えが膨らみやすい。
    目で本を読むより、耳で本を読むほうが、考えが膨らみやすい。
  25. 友人と話ながら歩くと、あっという間に、長距離が歩くことができる。
    友人と話ながら歩くと、あっという間に、長距離が歩くことができる。
  26. 近所は、あまりに身近すぎるから、発見を見落としやすい。
    近所は、あまりに身近すぎるから、発見を見落としやすい。
  27. リラックスを求めるなら、晴れの日より、むしろ雨の日のほうがいい。
    リラックスを求めるなら、晴れの日より、むしろ雨の日のほうがいい。
  28. 落ち込んだときこそ、歩く。<br>悲しいときがあったときこそ、歩く。
    落ち込んだときこそ、歩く。
    悲しいときがあったときこそ、歩く。
  29. 歩くことで、骨が丈夫になる。
    歩くことで、骨が丈夫になる。
  30. 「いつかやろう」と思っている人は、永遠にすることはない。
    「いつかやろう」と思っている人は、永遠にすることはない。

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