「手抜き」
この言葉を聞いて、どんな印象を持ちますか。
「やる気がない」
「サボったり怠けたりすること」
「仕事の質を下げる行為」
おそらくネガティブな印象を持っている人が多いのではないでしょうか。
一般的に「手抜き」という言葉には、悪いイメージがあります。
仕事に不誠実・不真面目な姿勢であり、よくない行為と判断されることが多いでしょう。
もちろん安易な手抜きはよくありません。
単純に手抜きをするだけなら、ミスや失敗を増やしたり、仕事の質が低下したりなど、悪影響が出るでしょう。
知恵も工夫もない手抜きは、ただの惰性。
わがままや自己都合だけの手抜きは、怠慢です。
単純な手抜きなら、避けるべき行為であるのは間違いありません。
では、すべての手抜きが悪いかというと、そうではありません。
質を維持できる手抜きなら、どんどんしたほうがいい。
質が同じなら、手抜きをしないよりしたほうが、仕事の手間暇が少なくて済みます。
1日は24時間。
自分の体は1つだけ。
人の気力・体力・精神力も、有限です。
お金も時間も無限にあるわけではありません。
健康すら有限です。
限りあるリソースを有効に活用するためにも、無駄や重複を省いて、効率化を図ることが大切です。
質に関係しない仕事なら、手抜きをするのもいいでしょう。
知恵や工夫を凝らして、質が落ちない手抜きを考えてみます。
無駄な仕事はやめる。
重複している部分は省く。
仕事を整理して、スムーズにする。
1つにまとめられる仕事は、まとめる。
段取りを工夫して、時間短縮を図る。
知恵を振り絞れば、質を維持しながら手抜きできることがあります。
賢く手抜きをすれば、時間や労力を切り詰めることができ、その分だけ余裕が生まれます。
周りから文句を言われようと何と言われようと、きちんと結果を出していれば、問題ないはずです。
真面目に仕事をするのもいいですが、上手に手抜きをしていきましょう。
同じ仕事を繰り返すのではなく「もっと効率のよい方法はないだろうか」と考えることです。
日頃から問題意識を持っておけば、工夫やアイデアが浮かびやすくなります。
手間暇が減ることで、フットワークも軽くなります。
疲労やストレスが軽減すると、肉体的にも精神的にも楽になり、心身に余裕も生まれます。
すべての手抜きを禁止するのではなく、質を維持できる手抜きを考えてください。
上手な手抜きは、怠慢ではありません。
もはや立派な仕事術なのです。