きれい好きとは、清潔を好む性格や性分のことをいいます。
あなたは自分をきれい好きだと思いますか。
「自分はきれい好き」という自覚があるなら、同棲でトラブルが起こる可能性があるため、注意が必要です。
きれい好きなら、むしろトラブルは減りそうな気がしますが、そうとも言い切れません。
たしかにきれいであるほうが、印象も気持ちもよくなるのは間違いありません。
きれい好きな人は、清潔に保つ取り組みを怠りません。
きちんと掃除をして、定期的に整理整頓をして、身の回りをいつも衛生的に保っています。
世間一般としても「きれい好きはよいこと」とされています。
きれい好きな人は、周囲から尊敬されたり褒められたりするでしょう。
きれい好きの習慣や価値観は素晴らしいのですが、ここに盲点があります。
度が過ぎると問題なのです。
たとえば、同棲中に掃除をする場面があるとします。
「きれいに掃除をする」という基準は、きれい好きの人とそうでない人とで差があるでしょう。
相手が掃除をしても、きれい好きの人から見ると不十分に感じて、いらいらすることが多いでしょう。
逆に自分が掃除をするとき、相手から「やりすぎだよ」と言われ、戸惑うこともあるでしょう。
こうしたとき、きれい好きな人は「自分のほうが正しい」と思いやすいのが厄介です。
世間では「清潔であるのはよいこと」とされているため、きれい好きな人のほうが、正しい立場と思いやすい。
ここで衝突が生まれやすいのです。
清潔を好むのはいいですが、その価値観を無理やり押し付けるのは厳しい注文でしょう。
自分はよくても、相手が大変です。
清潔感も、突き詰めると終わりがありません。
清潔を好むのはいいですが、完璧な清潔を押し付けるのはトラブルの原因になります。
1つのごみ・小さな汚れすら許さない同棲は、息苦しくなります。
「自分はきれい好き」という自覚があるなら、清潔感の価値観を押し付けすぎないよう注意してください。
一度立ち止まって考えてみてください。
「自分のきれい好きという性格が、相手に迷惑をかけているのではないか」と。
清潔感に執着しすぎるのも問題です。
どこまでを「清潔」「きれい」と判断するかは人や状況によって変わりますが、1つの目安があります。
「お客さまが訪問したとき、不快感を与えない程度」で考えてみましょう。
「清潔感を与える程度」ではなく「不快感を与えない程度」という点がポイントです。
不快感を与えない程度なら、清潔感の基準が下がり、許容範囲も広がるはずです。
不快感を与えない程度をクリアしているから、清潔としては合格ラインです。
自分では納得がいかなくても「まあいいだろう」と思うことも大切です。
性格の問題で改善しにくいかもしれませんが、同棲は、大きな心がないとうまくいきません。
「1つのごみも汚れも許さない」と考えるより「ある程度の汚れは気にしない」と考えたがほうが、衝突も対立も減ります。
自分の心の器を広げる意味でも、完璧な清潔感を諦めることも大切です。
ゆくゆく結婚して子どもができれば、きれいにしたくても、できない状況がやってきます。
子どもたちは、汚したり散らかしたりする天才です。
親が掃除をしたところから、どんどん散らかしていくでしょう。
子育ての現実を考えるなら、同棲の段階できれい好きの程度を少し緩めておくのも、1つの対策です。