自分の嫌いなことをがつがつ言いすぎないことです。
適度の範囲ならいいのです。
たとえば、嫌いな食べ物を聞かれたとき「グリーンピースが苦手」という程度の会話なら大丈夫です。
誰でも嫌いな食べ物があるのは普通です。
嘘を言うわけにはいきませんから、正直に答えます。
レストランで注文する際、グリーンピースが苦手だと伝えておけば、料理も配慮してくれるでしょう。
必要に応じて、普通に答える程度ならいいのです。
しかし、自分から嫌いなことをがつがつ言いすぎるのはよくありません。
「自分が嫌いなことを正直に言うだけ」と思うかもしれませんが、人間関係に影響するからです。
たとえば、相手から次のようなことを言われたとします。
「香水が嫌い。吐き気がする」
「旅行は嫌い。歩くのが疲れる」
「のろのろしている人は嫌い。見ているといらいらする」
こうした発言は、次のようなニュアンスに聞こえます。
「私の前では香水をしないでね」
「私の前では旅行の話はしないでね」
「私の前ではきびきび動いてね」
「○○が嫌い」と言われた瞬間「私の前で○○はするな」と言われているように聞こえます。
「あれも嫌い。これも嫌い」と嫌いなことを言いすぎていると、多くを禁止されているように聞こえます。
嫌いなことをあれこれ並べる様子は、えり好みが激しい上、わがままにも聞こえます。
その結果、相手の前では行動が制限され、接しにくくなるのです。
聞かれたことを普通に答える程度ならいいのですが、自分から露骨に言いすぎるのは要注意なのです。