相手を「未熟な子ども」として扱っていませんか。
自分では意識をしていなくても、気づかないうちに未熟な子どものように扱っていることがあります。
家事能力の高い人は、相手に対して、親のような口調で接してしまうことがあります。
「きちんと財布を持った?」
「ティッシュとハンカチを持った?」
「こっちのネクタイのほうが似合うと思うよ」
「きちんと朝食は食べた?」
「遅刻には気をつけて」
「無駄遣いには気をつけて!」
こうした口調が目立つなら要注意。
いつの間にか相手を未熟な子どもとして扱っている状態です。
相手が心配だからといって、あれこれ細かく指示する言い方をすると、相手もうっとうしくなります。
相手を未熟な子どもとして扱うと、相手のやる気を奪い、時にはプライドを傷つけます。
自発的な行動を妨げてしまうため、成長できることもできなくなってしまうのです。
相手を未熟な子どもとして扱うのは、できるだけ控えておくのがベターです。
心がけるなら、逆のパターンです。
「1人の大人」として扱うようにしましょう。
たとえ未熟な点が目立っていても、寛大になって、相手の意思や判断に任せるようにします。
「細かいことは任せます」
「○○さんの判断なら大丈夫でしょう!」
「○○さんのことだから、きっとうまくいくよ」
1人の大人として接すると、自分のことは自分で責任を持たなければいけない自覚を促せます。
「頼りにされている」「信頼されている」「認められている」と感じた相手は、その期待に応えたくなります。
心に火がつき、気力がみなぎってくる。
マナーや社会規範を守ろうという意識が高くなり、自分からスムーズに成長していけるのです。
言葉は、人の成長を刺激する力があります。
たった一言で相手の成長を奪うこともあれば、たった一言で相手の成長を促すこともあります。
「未熟な子ども」ではなく「1人の大人」として扱うことで、相手はぐいぐい成長を促していけます。
ますます社会で活躍できる、素晴らしい大人に成長していくはずです。