同棲の生活費を考える際、忘れがちな費用があります。
保険料ではありません。
ガソリン代でもありません。
予備費です。
予備費とは、臨時の出費に備えて用意しておくお金のことです。
予備費は変動費の1つですが、毎月継続的に発生するわけではないため、考慮から抜けやすい傾向があります。
自分たちで発生時期をコントロールできないのも、悩まされる点です。
たとえば、冠婚葬祭です。
冠婚葬祭は、大きな出費が必要ですが、いつ起こるのか具体的にわからないのが特徴です。
冠婚葬祭費は、待ったなしの出費でもあります。
節約のために出席を断るのも厳しいでしょう。
友人が多ければ多いほど、結婚式に呼ばれる回数も多くなります。
友人の結婚ラッシュが続けば、大きな金額になり、頑張って貯めたお金が一気に減ることがあります。
急な出費が必要になる出来事は、ほかにもあります。
家具が壊れて、修理費用が必要になることもあるでしょう。
家電が壊れて、買い換えなければいけないこともあるでしょう。
けがや病気で入院することになり、医療費がかかることもあるでしょう。
どれも仕方ない状況です。
ぎりぎりで生活している同棲カップルにとって、急な出費が大きな痛手になることがあります。
急な出費のせいで生活が困窮して、結婚が遅れたり不可能になったりしては大変です。
笑ってしまう状況に思えますが、現実として十分あり得ます。
そのため、同棲で生活費を考えるなら、予備費の考慮が欠かせません。
忘れやすい費用ですが忘れてはなりません。
前もって予備費を考慮に入れておけば、突発的な出来事が起こっても、落ち着いてしっかり対応できるでしょう。
予備費は、金額の設定が難しい特徴もあります。
こういうときこそ、話し合いです。
たとえば、友人が多いなら、結婚式が多くなる可能性があるため、予備費も多めに設定しておくといいでしょう。
予備費の金額に具体的な正解はないため、2人でしっかり話し合って考えておくことをおすすめします。