気楽で気軽に始められる半同棲ですが、デメリットがあります。
夢のような生活を思い描きがちですが、現実は甘くありません。
実は総合的に考えると、半同棲は、メリットよりデメリットのほうが大きくなる場合があります。
一部のメリットだけに釣られて半同棲を始めると、後から大きな代償を払うことになるかもしれません。
半同棲を検討しているなら、メリットだけでなく、デメリットも把握しておきましょう。
メリットとデメリットをじっくり比較した結果、半同棲をすべきか判断するのが賢明です。
半同棲は、正式な同棲ではないため、けじめのない生活になりやすい特徴があります。
つまり、良くも悪くも、ぐだぐだしやすい。
泊まる日があったりなかったりするのは、メリットである一方、デメリットでもあります。
「正式な同棲ではない」という気持ちは、気楽・気軽である一方、心に緩みをもたらす原因にもなります。
ルールや役割分担を決めても、心に緩みがあると、守られにくくなります。
「期限付き」「結婚前提」の条件がないと、半同棲のゴールも見えず、ますますだらしない生活に陥るリスクが高まります。
結果として、別れを招いたり婚期を逃したりする可能性も出てくるのです。
実のところ半同棲は、金銭的負担が減るどころか増えます。
泊まりに行く日は、自分の部屋を空けることになります。
使っていない部屋でも、契約上、家賃は発生します。
そのうえ他人の部屋に住まわせてもらっているので、家賃や水道光熱費を余分に支払う必要が出てきます。
使っていない部屋の家賃が発生する上、余分に生活費を支払うことになるため、金銭的負担が増えることになるのです。
2人で一緒に暮らす生活は、メリットである一方、自由を失うデメリットでもあります。
半同棲でも、ルールや役割分担を決めておくほうがいいでしょう。
しなければいけない家事があると、自由な時間や自由な行動が制限されます。
泊まりの日は、1人でのんびりすることも制限されます。
最初は「泊まりに行きたい」という気持ちだったのが「泊まりに行かなければいけない」という気持ちに変わることもあります。
一般的に半同棲は、一方の部屋にもう1人が住むことになります。
一人暮らしなら「ワンルーム」「1K」「1DK」など、一部屋タイプが一般的でしょう。
一部屋に2人が住むと、部屋が狭く感じられます。
足の踏み場に困る部屋になることも珍しくありません。
個室がなく、プライベートが確保しにくくなるのは、疲れもストレスも増えるでしょう。
半同棲では、友人を部屋に呼ぶのはNGです。
そもそも半同棲には、誰かを呼べるほどのスペースがありません。
一部屋に2人が住んでいる生活環境は、友人を呼ぶのに快適とは言いがたいでしょう。
防犯面としても、やはり他人を気安く部屋の中に入れるのはよくありません。
半同棲は、親や世間など、周囲からの印象がよくありません。
自分たちは真剣のつもりであっても、世間からは「遊び感覚」という印象を持たれる場合が少なくありません。
半同棲を公表することで、自分たちの印象や評価に悪影響が及ぶ場合があります。
半同棲とはいえ、一人暮らし用の部屋に2人が暮らすのは、賃貸契約の違反になる可能性があります。
契約違反となった場合は、大家や管理会社から、退去を命じられるリスクがあります。
半同棲を始める前に、賃貸契約違反にならないか、確認しておくことが必要です。