思春期と言えば「体が著しく成長する時期」という認識があります。
個人差はありますが、思春期とは「12歳から17歳ごろ」を指す場合が一般的です。
男性の場合、ひげが生えて、声変わりが起こります。
女性の場合、骨盤が成長して、胸はふくよかになります。
なかでも目覚ましく成長を遂げるのは身長です。
思春期は、わずか1年で10センチ以上も身長が伸びることがあります。
「セブンティーン」という響きがひときわ輝かしく感じるのも、思春期の最後の1年だからかもしれません。
思春期は、著しい成長を遂げるためか「身長が伸び始める時期」と思われがちですが、ここに誤解があります。
身長が伸びるのは、思春期に限ったことではありません。
あらためて考えると、身長は、思春期になる前から伸び続けています。
程度の差はあれ、生まれてから思春期まで、体の成長とともに身長も伸びています。
むしろ思春期は「身長が伸び始める時期」ではなく「身長が伸び終わる時期」。
つまり「思春期は、身長を伸ばす最後のチャンス」と考えるのが適切です。
医学的には、膝の関節部分に「骨端線」という軟骨が残っている時期までが成長期とされています。
つまり、骨端線がなくなると、成長期も思春期も終わったことになります。
骨端線が閉じてしまうと、基本的に身長は伸びなくなります。
成人後に身長が伸びる人もいますが、あくまで珍しい例外であり、一般的ではありません。
基本的に思春期を過ぎれば、高齢になって身長が縮むことはあっても、伸びることはありません。
身長を伸ばしたいなら、思春期の心がけが重要です。
「後から身長を伸ばせばいい」など悠長なことを言っていると、手遅れになります。
思春期は、1日1日が貴重です。
思春期だからこそ、身長に関する心がけは、よい影響も悪い影響も強く反映されます。
思春期は、たった1日の夜更かしでも、成長には悪影響と考えてください。
思春期は、後から取り返せません。
一生に一度しかない貴重な時期。
「思春期は、身長を伸ばす最後のチャンス」ということを意識しながら、1日を貴重に過ごしましょう。