私たちの身長が伸びる要因の1つは、成長ホルモンの分泌です。
成長ホルモンによって骨の成長が促された結果、身長が伸びます。
ただし、成長ホルモンの分泌量は、一定ではなくパターンがあります。
それが、睡眠中です。
成長ホルモンの8割以上は、睡眠中に分泌されます。
睡眠初期に成長ホルモンが最も多く分泌され、睡眠後期にかけて分泌量が穏やかになります。
そのため身長を伸ばすには、十分な睡眠が欠かせません。
十分な睡眠を取ると、それだけ成長ホルモンの分泌量も多くなるため、身長の増加が促されます。
身長を伸ばすには、十分な睡眠が必要不可欠。
身長が伸びるのは睡眠中です。
日本には「寝る子は育つ」ということわざがありますが、単なる言い回しではなく、根拠のある言葉です。
睡眠時間は、成人の場合、7時間から8時間で十分ですが、思春期の子どもの場合、9時間から10時間が必要です。
どんなに少なくても、8時間の睡眠は確保したいところ。
思春期など、体の成長の活発な時期は、多めに睡眠時間を取っておくと、骨の成長もスムーズになります。
また、できるだけ良質の睡眠のほうが、成長ホルモンの分泌もスムーズです。
たとえば「断続した睡眠より連続した睡眠」「浅い睡眠より熟睡」を心がけます。
夜更かしや睡眠不足は、骨の成長の大敵です。
現代の子どもたちは、勉強・塾・習い事に忙しく、睡眠時間が削られています。
スムーズな成長のためには「早寝早起き」と「十分な睡眠時間」が欠かせません。
育ち盛りの子どもにとって、21時以降は寝る時間です。
夜遅くに見たいテレビがあるなら録画設定をしておき、早めの就寝を心がけましょう。