執筆者:水口貴博

子どもの身長を伸ばす30の方法

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成長ホルモンには、分泌されやすいゴールデンタイムがある。

成長ホルモンには、分泌されやすいゴールデンタイムがある。 | 子どもの身長を伸ばす30の方法

成長ホルモンは、睡眠中に分泌されます。

睡眠に入って最初の2時間前後で大量の成長ホルモンが分泌され、その後は緩やかに分泌されます。

では、十分な睡眠時間さえ確保すればいいかというと、ここに注意があります。

たとえば、夜更かしをした場合、睡眠時間が長くても成長ホルモンの分泌が悪くなります。

また昼夜逆転の生活を送っている場合も、睡眠時間が長いにもかかわらず、成長ホルモンがスムーズに分泌されません。

その理由は「睡眠の時間帯」にあります。

実のところ成長ホルモンには、分泌されやすいゴールデンタイムがあります。

「22時から深夜2時までの4時間」です。

人の脳内には、一定周期を刻む体内時計が存在します。

体内時計の一定周期に応じて、体内では必要なホルモンが分泌される仕組みが備わっています。

朝になると自然に目が覚め、夜になると自然に眠くなるのは、体内時計による調整のおかげです。

22時から深夜2時に寝ておくことで、現実の時間と体内時計のタイミングが一致します。

その結果、最もスムーズに成長ホルモンが分泌されるのです。

美肌にとっても、22時前の就寝は有効です。

成長ホルモンは、肌の新陳代謝も活発にしてくれます。

成長ホルモンの分泌を考えるなら「睡眠時間」だけでなく「睡眠の時間帯」も注意しておきましょう。

健全な発育とスムーズな成長を考えるなら、21時以降は就寝の時間です。

遅くとも、22時前には就寝しておきたい。

夜は誘惑の多い時間帯でもあります。

面白いテレビ・SNS・インターネット。

友人との長電話で、つい夜更かしをしてしまうこともあるでしょう。

多くの誘惑に惑わされて夜更かしをしがちですが、強い意志を持って早めの就寝を心がけることが大切です。

勉強・塾・習い事で忙しくても、できるだけ予定を調整して、早めの就寝を心がけましょう。

22時前の就寝を心がけることで、成長ホルモンが最も効率よく分泌されます。

子どもの身長を伸ばす方法(18)
  • 就寝は、22時前を心がける。
睡眠前の水分の取り方が、身長の伸びに影響する。

子どもの身長を伸ばす30の方法

  1. 身長を伸ばすためには、正しい知識が必要。
    世の中の俗説に惑わされない。
  2. 身長の増加には期限がある。
    思春期は、身長を伸ばす最後のチャンス。
  3. 身長を伸ばすための3大要素。
    「食事」「睡眠」「運動」。
  4. 身長を伸ばすために重要な5つの栄養素。
  5. 育ち盛りの子どもには、単品メニューより定食メニュー。
  6. 1日に必要なタンパク質は、年齢によって異なる。
  7. 成長期のダイエットは、身長の増加に悪影響。
  8. 肥満体は、身長が伸びにくい。
    脂肪が多すぎると、成長ホルモンの分泌を妨げる。
  9. 栄養摂取は、食事が基本。
    サプリメントは、あくまで補助。
  10. 栄養の吸収率を高めるポイントは、明るい気持ちで楽しく食べること。
  11. 食品添加物を多く含む食品は、できるだけ避けよう。
  12. 加工食品の食品添加物を少しでも取り除く工夫。
  13. 環境ホルモンを避ける5つのポイント。
  14. おやつの差が、身長の差になる。
  15. 夜食は、成長ホルモンの分泌に悪影響。
  16. 夜更かしや睡眠不足は、骨の成長の大敵。
    身長が伸びるのは睡眠中。
  17. 身長を伸ばすための十分な睡眠時間。
  18. 成長ホルモンには、分泌されやすいゴールデンタイムがある。
  19. 睡眠前の水分の取り方が、身長の伸びに影響する。
  20. 睡眠は、長さだけでなく、質も大事。
  21. 身長を伸ばすためには「縦方向の運動」が効果的。
  22. 好きでもないスポーツを、無理やりさせない。
  23. ストレスをためすぎると、成長ホルモンの分泌を妨げる。
  24. 身長を伸ばすには、生活習慣が欠かせない。
  25. 休日であっても、油断しない。
  26. 身長が高くなった自分をイメージして、努力を促す。
  27. 思春期の開始と終了を遅らせる3つの方法。
  28. 「4分の1が遺伝で決まる」と嘆くのではない。
    「4分の3は努力で伸ばせる」と考えよう。
  29. 身長が伸びない場合は、病気の可能性を疑ってみる。
  30. 愛情こそ、子どもの成長に一番大切な栄養素。

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