決め付ける言い方には要注意です。
ちょっとした一言でも、人間関係にひびを入れる可能性があります。
たとえば「最近の若者は礼儀作法に欠けている」という非難を聞くことがあります。
もちろん本人にとっては、自分が思う正直な意見なのでしょう。
何かの特徴を一言で言い表せるのは楽なので、つい使いがちです。
しかしこの発言は、つまらないトラブルを生むもとです。
「最近の若者は礼儀作法に欠けている」というのは、すべての若者を対象とした言い方です。
一切の例外を認めていません。
自分が思う正直な意見とはいえ、誰かを傷つける可能性があります。
最近の若者は礼儀作法に欠けていると思っても、実際は、礼儀正しい若者もたくさんいます。
当てはまらない人から反発を生む可能性があります。
さらに、自分にも偏見が生まれ、行動範囲が狭まったり誤解を招きやすくなったりなどの悪影響があります。
決め付ける言い方をする癖はありませんか。
当てはまらない人もいるなら、決め付ける言い方は見直したほうが賢明です。
どうしても表現したいときは、言い方に注意しましょう。
「傾向がある」
「目立つような気がする」
「よく見かけるようになった」
角のない表現のほうが、寛容に受け入れられるでしょう。