「そんなふうに見えない」
誰もが一度は口にした言葉でしょう。
この言葉は奥が深いため、使い方が重要です。
使い方によっては、相手を喜ばせることもあれば、傷つかせることもあります。
たとえば、20代に見える人が「実は33です」と言ったとき「30代には見えません」と言えば、喜ばれるでしょう。
「お若く見えますよ」というポジティブな意味に受け止められます。
その一方で、使い方を誤ると、相手を不快にさせることがあります。
たとえば「子どもが好きです」と言ったとき「そんなふうに見えない」と言われると、どう感じるでしょうか。
心の冷たい人間であるように言われた感じがして、いい気持ちはしないでしょう。
また「勉強を頑張っています」という人に対して「そんなふうに見えない」と言われると、やはり不快に感じるはずです。
勉強をサボっているように言われた気がして、気分を害するでしょう。
「そんなふうに見えない」という一言は、相手を喜ばせることもあれば、傷つけることもあります。
ささいな一言でも、心にぐさりと突き刺さり、長く残り続けるものです。
できるだけ傷つける使い方は避け、喜ばせる使い方を心がけましょう。
一度言ってしまってからでは、取り返しができません。
言う前に「この場面で使うのは正しいだろうか」と、一度考える習慣をつけましょう。