執筆者:水口貴博

人間関係で注意したい30の余計な一言

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返事の一言目で「ですから」を使うと、感じが悪くなる。

返事の一言目で「ですから」を使うと、感じが悪くなる。 | 人間関係で注意したい30の余計な一言

「ですから」という言葉には慎重になってください。

相手に不快感を与えやすいワードだからです。

デリケートな言葉であり、使い方には慎重になっておく必要があります。

接続詞として使うのならいいのです。

「明日は早朝に出発ですから今日は早く寝ましょう」というように、接続詞の使い方なら問題ありません。

自然な順接であり、不快に感じるところもありません。

しかし「返事の一言目」で使うのは要注意です。

いつの間にか相手に不快感を与え、嫌われている可能性があります。

会話のとき「ですから」という言葉で損をしている人がいます。

悪気はなくても、相手に不快感を与えるワードであるのは事実です。

「明日の9時に伺ってもよろしいでしょうか」

「ですから9時以降ならいつでも結構です」

「○○という理解でよろしいでしょうか」

「ですから先ほどご説明しましたように」

返事が「ですから」から始まると、相手は眉をひそめるでしょう。

「先ほど言いましたよ。聞いていなかったのですか」というニュアンスに聞こえます。

相手は自分がばかにされたように感じて、かちんとくるのです。

「そんなつもりで言ったわけではない」と思う人もいるかもしれませんが、大切なのは「相手に伝わった印象」です。

コミュニケーションで大切なのは「何を言ったか」ではなく「どう伝わったか」です。

不快感を与える言葉は、徹底的に排除することです。

「ですから」は余計な一言です。

自分の言葉を振り返ってみて、心当たりがあるなら今すぐ改善をお勧めします。

「ですから」は「はい」と言い換えよう

「ですから」を言いそうになったとき、どうすればいいのでしょうか。

「はい」と言い換えてください。

肯定する言葉であり、ポジティブなニュアンスがあります。

トーンを上げて、はきはきした声で言いましょう。

「明日の9時に伺ってもよろしいでしょうか」

「はい、9時以降ならいつでも結構です」

「○○という理解でよろしいでしょうか」

「はい、そのとおりです」

「はい」という返事は気持ちのいい言葉です。

肯定の言葉で返事をすると、コミュニケーションがスムーズになります。

明るくて気持ちのいい印象を与えるので、どんどん会話も弾んでいくのです。

人間関係で注意したい余計な一言(20)
  • 「ですから」という言葉には注意する。
  • 「ですから」は「はい」と言い換える。
会話が続かないのは、会話が続かない返事になっている。

人間関係で注意したい30の余計な一言

  1. 振り返る習慣があれば、言葉遣いの改善はどんどん早くなる。
  2. 「よく言われます」の一言が、相手をがっかりさせる。
  3. 「そうだよ」という一言が、相手を不快にさせることもある。
  4. 癖を直さない人にありがちな言い訳。
    「誰にも迷惑をかけていない」。
  5. 聞かれていないことまで答えるのは、余計な一言。
  6. コンプレックスや弱点を刺激する呼び方は、控えたほうが賢明。
  7. 「そんなふうに見えない」という一言が、相手を傷つけることもある。
  8. 頑張っている人には「頑張ってね」より「無理しないでね」。
  9. 「面倒くさい」という一言は、思考を停止させる言葉。
  10. 「どうでもいい」という一言は、会話を途切れさせる言葉。
  11. 「いろいろあったんです」という一言は、会話が途切れる言葉。
  12. 独り言を言いながら仕事をする人に、どう指摘するか。
  13. 太っている人に「痩せなさい」という助言は、むしろ逆効果。
  14. 「こうなると思っていた」は、後出しのじゃんけんと同じ。
    周りをあきれさせる言葉。
  15. 「ありがとうございました」と言われたとき、どんな返事をしていますか。
  16. 「わかっている」と言いそうになったときの考え方。
  17. 自分のことを「ばばあ」と呼ぶのは、謙遜ではなく、傲慢。
  18. 決め付ける言い方は、相手を不快にさせやすい。
  19. 否定の言葉を2回繰り返すと、さらに印象が悪くなる。
  20. 返事の一言目で「ですから」を使うと、感じが悪くなる。
  21. 会話が続かないのは、会話が続かない返事になっている。
  22. 楽しい話は、楽しそうに話そう。
    悲しい話は、悲しそうに話そう。
  23. 同じ人に、同じ話を何度もしない。
  24. 「言っている意味、わかりますか」という言い方はしない。
  25. 「するべき」より「したほうがいい」。
  26. 相手が気持ちよくうんちくを話しているなら、間違いに気づいても指摘しないほうがいい。
  27. 相手の話がわかりやすいと思ったら「わかりやすい」と言ったほうが喜ばれる。
  28. 「すみません。
    ありがとうございます」より「ありがとうございます。
    助かります」。
  29. 「これくらいできるよね」という口癖は、避けたほうがいい。
  30. 「今からですか」の一言は要注意。
    拒否サインとして誤解されやすい。

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