「ですから」という言葉には慎重になってください。
相手に不快感を与えやすいワードだからです。
デリケートな言葉であり、使い方には慎重になっておく必要があります。
接続詞として使うのならいいのです。
「明日は早朝に出発ですから今日は早く寝ましょう」というように、接続詞の使い方なら問題ありません。
自然な順接であり、不快に感じるところもありません。
しかし「返事の一言目」で使うのは要注意です。
いつの間にか相手に不快感を与え、嫌われている可能性があります。
会話のとき「ですから」という言葉で損をしている人がいます。
悪気はなくても、相手に不快感を与えるワードであるのは事実です。
「明日の9時に伺ってもよろしいでしょうか」
「ですから9時以降ならいつでも結構です」
「○○という理解でよろしいでしょうか」
「ですから先ほどご説明しましたように」
返事が「ですから」から始まると、相手は眉をひそめるでしょう。
「先ほど言いましたよ。聞いていなかったのですか」というニュアンスに聞こえます。
相手は自分がばかにされたように感じて、かちんとくるのです。
「そんなつもりで言ったわけではない」と思う人もいるかもしれませんが、大切なのは「相手に伝わった印象」です。
コミュニケーションで大切なのは「何を言ったか」ではなく「どう伝わったか」です。
不快感を与える言葉は、徹底的に排除することです。
「ですから」は余計な一言です。
自分の言葉を振り返ってみて、心当たりがあるなら今すぐ改善をお勧めします。
「ですから」を言いそうになったとき、どうすればいいのでしょうか。
「はい」と言い換えてください。
肯定する言葉であり、ポジティブなニュアンスがあります。
トーンを上げて、はきはきした声で言いましょう。
「明日の9時に伺ってもよろしいでしょうか」
「はい、9時以降ならいつでも結構です」
「○○という理解でよろしいでしょうか」
「はい、そのとおりです」
「はい」という返事は気持ちのいい言葉です。
肯定の言葉で返事をすると、コミュニケーションがスムーズになります。
明るくて気持ちのいい印象を与えるので、どんどん会話も弾んでいくのです。