自分に癖があるとわかっていても、なかなか直さない人がいます。
そうした人は、必ずこう言います。
「誰にも迷惑をかけていない」と。
たしかに人に迷惑をかけていなければ、無理に直す必要はないでしょう。
癖も個性の1つ。
いろいろな癖を持つ人がいるからこそ、多様性が生まれ、世の中が面白くなります。
しかし、迷惑をかけていないと思う癖は、本当に迷惑をかけていないのでしょうか。
実際のところ、人に迷惑をかけていないと思う癖の大半は、誰かに迷惑をかけているのが現実です。
たとえば、爪を噛んだり、足を小刻みに動かしたりなどです。
誰にも迷惑をかけていないと思いますが、意外なところで迷惑をかけています。
周りの人に不衛生や落ち着かない印象を与え、不快な気持ちにさせているのです。
意図しないところで誤解をされるのは、本人にとっても不本意でしょう。
不衛生や不潔と誤解されれば、周りの人は「あまり近づかないようにしよう」と思い、離れていくに違いありません。
結果として、人が寄りつかない寂しい人生に陥りやすくなるのです。
その原因を生み出しているのは、自分です。
癖を直さない癖を、直すことです。
気持ちよい社会を作るためにも、一人一人の行動が大切です。
癖はあっていいのですが、人を不快にする癖なら、素直に直したほうが賢明です。