公開日:2012年5月25日
執筆者:水口貴博

言葉遣いがうまくなる30のマナー

  • メールの送信ボックスは、
    自分の言葉遣いを客観視できるところ。
言葉遣いがうまくなる30のマナー

メールの送信ボックスは、自分の言葉遣いを客観視できるところ。

チェックしてもらいたいメールがあります。
受信したメールではありません。
自分が送信したメールです。

初対面は、試験と同じ。
うっかり名前を忘れると、0点になる。

学校の試験でうっかり名前を書き忘れると、0点になることがあります。
名前を書けないのは、問題に回答する以前の問題です。
優しい先生なら、許してくれることもありますが、やはり心証を悪くするものです。

発する言葉が美しければ、戻ってくる言葉も美しくなる。

言葉には、反射する性質があります。
自分から発した言葉が、跳ね返ってきます。
もし自分が発した言葉が汚いと、汚い言葉が戻ってきます。

嫌いな人の話題を、わざわざ自分から出す必要はない。

「嫌いな人がいる」という人には、共通点があります。
嫌われやすいことです。
「嫌いな人がいる」と言うほど、かえって自分が嫌われやすくなります。

「考え方が間違っている」と言われたときの対処方法。

まれに読者から、批判を受けることがあります。
「考え方が間違っている」というメッセージです。
サイトで自分の文章を公開していると、いろいろな人たちの目につくようです。

「ノー」より「ノー、サンキュー」。

必要ないときは、きちんと断ることが大切です。
何かを断るとき「ノー」と答えることができます。
断るときに、運まで逃がしていませんか。

会話はキャッチボールと同じ。
投げるときより、受け止めるときが、気持ちいい。

キャッチボールをしたことがありますか。
2人で、ボールを投げたり受けたりし合う、野球の練習の1つです。
キャッチボールは、気持ちいいです。

努力を侮辱されたときに、言い返したい魔法の言葉。

勉強なり仕事なり、何か一生懸命になっていると、やじを飛ばしてくる人がいます。
「なんでそんなに一生懸命になっているの」
「今から努力しても無駄だよ」

口論の真の勝ち方とは、言い負かすことではない。
相手から共感や同意を得ること。

人と意見を交わすとき、議論が発展して、口論になることがあります。
お互いが、自分の意見が正しいと思い、一歩も譲らない状態です。
口論をするとき、どのような方法で、勝とうとしますか。

人間関係は、出前と同じ。
好かれるのは、せかす人より、気遣う人。

出前をする立場になると、いいお客さんと、そうでないお客さんがいます。
注文のとき「早くしてください」とせかすのは、嬉しくないお客さんです。
無理に急いで食事をつくらなければいけないため、調理の順番や味付けを、間違えそうになります。

「ありがとうございます」という場面の多くは「いつもありがとうございます」とも言える。

人に親切にされたときの言葉といえば「ありがとうございます」です。
感謝の気持ちを表す、定番のフレーズですね。
きっと1日に何度も「ありがとうございます」と言っていることでしょう。

「いつもありがとうございます」と言われたとき、どう返事をしていますか。

飲食店では、お会計のとき「ありがとうございます」と言われるのが、定番です。
気に入ったお店なら、何度か足を運びますね。
何度か同じ店を利用しているうちに、店員から少し変わったお礼を言われることがあります。

肯定の言葉ほど、強く言う。
否定の言葉ほど、優しく言う。

「肯定の言葉」と「否定の言葉」があります。
肯定の言葉とは、相手の意見に同意したり賛成したりする言葉です。
「そうですね」「なるほど」「わかりました」などです。

誤解されたとき、慌てないことが大切。

人生では、誤解されることがあります。
根も葉もない噂が立ったり、無実の罪を着せられたりなどです。
たしかに事実や言葉などを誤って理解されると、大きな声で「違います」と、慌てて言い訳をしたくなります。

お礼を言う場面で「すみません」と謝っていませんか。

繁華街を歩いていたときのことです。
「落とし物をされましたよ」と、親切に話しかける男性を見かけました。
どうやら前を歩いている女性のカバンから、物が落ちたようです。

疑う言葉が口癖になっていると、人間関係で損をする。

友人が「昨日、幽霊を見たよ」と話しかけてきたとき、どう返事をしますか。
大げさなことは、疑いたくなるでしょう。
さほど気にすることなく「本当かなあ」と返事をする人は、要チェックです。

命令のアドバイスは、嫌われる。
提案のアドバイスが、愛される。

友人から相談を受けることがあります。
相談をされると、自分なりにアドバイスをしようと思いますね。
何か気の利いたアドバイスをして、友人のために役立ちたいと思います。

自慢話をたっぷり聞くと、人付き合いの運が向上する。

自慢話を聞くのは、疲れます。
成功をひけらかしたり、偉ぶったりする態度は、不愉快に感じる人も多いでしょう。
他人の幸せな話を聞くと、自分の不幸が強調されるようで、つまらなく感じるかもしれません。

長話でも、相手をいらいらさせない工夫。

会話ではテンポが大切。
つまらない長話は、誰も聞きたくなりません。
1つ1つの会話は、できるだけ完結にわかりやすく心がけることが大切です。

難しい話が登場したときのうまい返事の仕方。

人と会話をしていると、自分には理解できない話が登場することがあります。
専門的な用語であったり、複雑な話であったりなどです。
難しい話には、ついていけません。

興味をそそる前置きをすると、楽しく話を聞いてもらえるようになる。

ぜひ知ってほしい、役立つ会話術があります。
話をするときは、前置きが肝心です。
会話をする多くの場合、いきなり話を始めているものです。

1回目のお礼は、社交辞令。
2回目からが、本当のお礼。

感謝は、1回目は、本当のお礼になりません。
もちろんお世話になったときに「ありがとうございます」とお礼を言うのは、素晴らしいことです。
お礼の習慣を続けましょう。

名前を紹介されたときの、ベストの返事。

相手の名前を知りたければ、自分から先に名乗るがマナーです。
名前とはいえ、個人情報です。
いきなり相手の名前を尋ねると、相手に驚かれるでしょう。

会話で勝とうとする人は、相手から嫌がられる。

会話の最中、勝とうとする意図を感じることはありませんか。
最初は普通に話をしていても、途中から「自分のほうがすごい」というアピールが混じるケースです。
たとえば、海外旅行の話をしたときです。

名前を聞かれたとき、名字だけで答えていませんか。

私生活では、初対面の相手から名前を聞かれることがあります。
「初めまして。お名前を伺ってもよろしいですか」
名前を聞かれると、自分に興味を持たれていることがわかり、嬉しく思いますね。

気の利いた言葉を考えないほうが、気の利いた言葉が出る。

テレビを見ていると、アナウンサーやタレントの気の利いた一言に、感心することはありませんか。
とっさに出てきた話題に対して、絶妙な言葉で言い返し、場を盛り上げます。
「何て頭の回転が速いのだろう。うまい言葉をよく知っているなあ」と、尊敬したり感心したりします。

故事・ことわざ・四字熟語を、会話に含めすぎない。

故事・ことわざ・四字熟語を、どのくらい知っていますか。
会話の中で、故事・ことわざ・四字熟語を頻繁に使う人は、要注意です。
「『石橋を叩いて渡る』という言葉があるでしょう」

無意識のうちに「調子が悪い」という答え方をしていませんか。

人から「調子はどう」と聞かれたとき、どう答えますか。
もちろん明らかに調子が悪いときは「具合が悪い」と答えるでしょう。
本当に調子が悪いときは、大事に至る前に助けを求めるのが正解です。

「聞かせてもらう態度」があれば、言葉遣いは自然とよくなる。

人の話を聞くときには「聞かせてもらう態度」が大切です。
しっかり口を閉じて、腰を低くしながら、聞かせてもらいましょう。
相手は、あなたに話す価値があると思っているから、忙しい時間をやりくりして、話をしてくれます。

ぼけっと口を開けたまま聞いているだけでは、耳から入った話が、口から抜けていく。

人からの話を聞くときには、ぼうっと話を聞く姿勢になっていませんか。
ぼけっと口を開けたまま聞いているだけでは、耳から入った話が、口から抜けていきます。
冗談のように聞こえる話ですが、本当です。

全文

プロローグ
1

メールの送信ボックスは、自分の言葉遣いを客観視できるところ。

メールの送信ボックスは、自分の言葉遣いを客観視できるところ。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

チェックしてもらいたいメールがあります。

受信したメールではありません。

自分が送信したメールです。

受け取ったメールはよく読みますが、自分が送信したメールはあまり読まないのではないでしょうか。

自分が送信したメールは大切です。

メールの送信ボックスは、自分の言葉遣いを、客観視できるところだからです。

最近送った30通くらいのメールを、ざっと見てみましょう。

自分のメールを見て「少し気持ち悪い文章だな」と思うことはありませんか。

せっかくの機会ですから、今、見てみましょう。

自分が送ったメールにもかかわらず、自分で読み直してみると、気持ち悪く感じるものです。

少し乱暴な言葉遣いに気づきます。

思ったより乱暴な言葉遣いだったり、不自然な言い方だったりして、ショックを受けます。

それだけ自分で自分のことを、見ることができていない証拠です。

自分の送ったメールを見ながら、言葉遣いの改善を考えてみましょう。

「少し冷たい言葉遣いだな」と思うことがあれば、これからはもう少し温かい言葉遣いを心がけましょう。

「いいかげんな言い方だな」と思うメールがあれば、これからはもう少し丁寧な言い方を心がけましょう。

「どうすれば、もう少し言葉遣いが良くなるかな」と考えながら読み返すと、いい反省ができます。

言葉遣いがうまくなるマナー(1)
  • 送信したメールを読み返して、自分の言葉遣いを反省する。
2

初対面は、試験と同じ。うっかり名前を忘れると、0点になる。

初対面は、試験と同じ。うっかり名前を忘れると、0点になる。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

学校の試験でうっかり名前を書き忘れると、0点になることがあります。

名前を書けないのは、問題に回答する以前の問題です。

優しい先生なら、許してくれることもありますが、やはり心証を悪くするものです。

試験は、まず名前を書いてから始めるのが、鉄則ですね。

人間関係でも同じです。

初対面で名前を名乗り忘れると、試験のように、0点になってしまうことがあります。

名前を名乗らずにいきなり話しかけると「この人は誰だろう。なれなれしいな」と思われ、第一印象が悪くなります。

いきなり話しかけていませんか。

初対面では、まず自分の名前を名乗りましょう。

「水口と申します。よろしくお願いします」の一言があるだけです。

昔の映画では「名を名乗れ」「申し遅れました」というやりとりがあります。

名前を名乗れないことは、無礼で失礼なことです。

仕事上のメールでも、冒頭では「お世話になっております。HAPPY LIFESTYLEの水口と申します」と言いますね。

名前から始めることで、人間関係がスムーズになるのです。

言葉遣いがうまくなるマナー(2)
  • 初対面では、まず自分の名前を名乗る。
3

発する言葉が美しければ、戻ってくる言葉も美しくなる。

発する言葉が美しければ、戻ってくる言葉も美しくなる。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

言葉には、反射する性質があります。

自分から発した言葉が、跳ね返ってきます。

もし自分が発した言葉が汚いと、汚い言葉が戻ってきます。

「ばかやろう」と言うと「お前も、ばかやろう」と言われます。

汚い言葉を言えば、言われた相手は気分を悪くして、同じような言葉を言い返したくなります。

「やったらやり返す」という悪循環は、行動だけでなく、言葉でも起こるのです。

いま一度、言葉遣いを丁寧にしましょう。

自分から発した言葉が美しければ、戻ってくる言葉も美しくなります。

「ありがとう」と言う人は「ありがとう」と言われます。

「大丈夫ですか」とよく心配する人は「大丈夫ですか」とよく心配されます。

「空がきれいですね」と言えば「そうですね。きれいですね」と共感されます。

自分がきれいな言葉遣いをすれば、相手もきれいな言葉遣いになります。

言葉遣いがうまくなるマナー(3)
  • きれいな言葉を言われたければ、自分の言葉遣いをきれいにする。
4

嫌いな人の話題を、わざわざ自分から出す必要はない。

嫌いな人の話題を、わざわざ自分から出す必要はない。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

「嫌いな人がいる」という人には、共通点があります。

嫌われやすいことです。

「嫌いな人がいる」と言うほど、かえって自分が嫌われやすくなります。

口にする人に、悪い雰囲気が漂うからです。

「嫌いな人がいる」という人には、接し方に気を使います。

接し方が悪いと「今度は自分のことを『嫌いだ』と言われるのではないか」と不安になります。

近づきにくく、話しかけにくく、接しにくくなるのです。

もし自分が「嫌いな人がいる」と口にしていれば、そういうふうに見られている可能性があります。

「嫌いな人がいる」というフレーズは、気をつけたい一言です。

さて、ここからが本題です。

「嫌いな人がいる」というフレーズに気をつけるとはいえ、実際、そりの合わない人はいるものです。

そういう人に対しては、どう言えばいいのでしょうか。

何も言わなくていいのです。

わざわざ話題に出す必要はありません。

好きな人の話題は積極的に出しても大丈夫ですが、嫌いな人の話題は控えるように心がけましょう。

もし意見を求められることがあれば、言い方を少し工夫します。

「嫌いな人」ではなく「苦手な人」という言い方にしましょう。

とげとげしい印象はありませんね。

言葉遣いを、ほんの少し気をつけるだけで、人間関係がうまくいくのです。

言葉遣いがうまくなるマナー(4)
  • 「嫌いな人」の話題は、わざわざ出さないようにする。
5

「考え方が間違っている」と言われたときの対処方法。

「考え方が間違っている」と言われたときの対処方法。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

まれに読者から、批判を受けることがあります。

「考え方が間違っている」というメッセージです。

サイトで自分の文章を公開していると、いろいろな人たちの目につくようです。

読者にとっても、自分の考えに合わない文章があると、誰でも気分が良くありませんね。

怒りをあらわにしたメールが送られてくることもあります。

こうしたとき、いつも決まってこう答えるようにしています。

「そうですね。そういう考え方もありますね」と。

もちろん自分の考えだけがいいとは思っていません。

人には、それぞれの考えがあります。

相手が違うと思うことも、1つの考え方です。

「そういう考え方もありますね」と受け入れると、相手も引き下がってくれます。

これ以上、めようがないのです。

善悪や成否を堅苦しく考えすぎず、すべての意見を吸収する姿勢です。

「こういう考えもあるな」と受け入れることで、私も前向きになれます。

今まで気づかなかった視点を教えてもらえると、今後の作品の品質向上にも、役立てられるのです。

言葉遣いがうまくなるマナー(5)
  • 「間違っている」と言われたときは「そういう考え方もありますね」と言う。
6

「ノー」より「ノー、サンキュー」。

「ノー」より「ノー、サンキュー」。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

必要ないときは、きちんと断ることが大切です。

何かを断るとき「ノー」と答えることができます。

断るときに、運まで逃がしていませんか。

はっきり断るのはいいのですが、少しきつい言い方です。

きっぱり断られると、相手は精神的にショックを受けます。

「もう誘うのはやめよう」「話しかけにくいな」と思うでしょう。

きっぱり断る態度は、訪問販売などを断るときには、役立ちますが、普段の人間関係では少し気をつけたいところです。

はっきり断りすぎると、縁まで失われます。

断り方とはいえ、余裕を持ちたいところです。

そんなとき、心がけたい言葉があります。

「ノー、サンキュー」です。

「結構です。でも、ありがとう」という意味です。

実は、世の中のほとんどの「ノー」は「ノー、サンキュー」に言い換えられます。

断っても感謝が伝えられるのは、素晴らしいことです。

「ノー」より「ノー、サンキュー」を心がけてみましょう。

断りつつも、誘ってくれたことに感謝を伝えると、断るときの印象が和らぎます。

誘った相手も「また機会があれば話しかけてみよう」と思い、縁が続くのです。

言葉遣いがうまくなるマナー(6)
  • 「ノー」より「ノー、サンキュー」を、心がけよう。
7

会話はキャッチボールと同じ。投げるときより、受け止めるときが、気持ちいい。

会話はキャッチボールと同じ。投げるときより、受け止めるときが、気持ちいい。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

キャッチボールをしたことがありますか。

2人で、ボールを投げたり受けたりし合う、野球の練習の1つです。

キャッチボールは、気持ちいいです。

特に気持ちいいのは、投げるときより、受け止めるときです。

ボールを受け止めたときの衝撃は、痛いというより、快感です。

飛んできたボールがグローブに収まる瞬間、なんとも言えない気持ちよさがあります。

キャッチボールは、疲れるより、癒やされます。

会話も、キャッチボールと同じです。

投げるときより、受け止めるときが、気持ちいいです。

相手の言葉には「そうだね」という言葉でキャッチしましょう。

相手の言葉を受け止めた瞬間、気持ちのいい余韻が、心と体に伝わります。

相手の話を受け止めたときの衝撃は、痛いより、気持ちいいです。

それが、会話の気持ちよさです。

疲れるより、癒やされます。

「そうだね」があると、会話が快感になるため、長続きします。

自分の会話を振り返ってみましょう。

会話の中に「そうだね」というキャッチが、きちんと含まれているでしょうか。

言葉遣いがうまくなるマナー(7)
  • 会話の中に「そうだね」というキャッチを含める。
8

努力を侮辱されたときに、言い返したい魔法の言葉。

努力を侮辱されたときに、言い返したい魔法の言葉。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

勉強なり仕事なり、何か一生懸命になっていると、やじを飛ばしてくる人がいます。

「なんでそんなに一生懸命になっているの」

「今から努力しても無駄だよ」

「もう遅すぎるよ。今から努力しても無駄だよ」

まったくくだらない小言です。

諦めた人は、自分の仲間を増やすために、くだらない言葉であなたのやる気を奪おうとします。

ほうっておけばいいのですが、周りからの小言があまりにうるさいと、無視しにくいものです。

もし一生懸命を侮辱されたときは、こう言い返して、黙らせましょう。

「後悔した人生を送りたくないから」と。

侮辱する側とされる側の立場が逆転する、魔法の一言です。

侮辱した人は、努力をしていない自分に気づかされ、言い返せなくなります。

侮辱した人のほうが恥ずかしくなり、その場から立ち去ることでしょう。

人生では、うまくいくかどうかは、関係ありません。

後悔しない努力をするかどうかです。

人生のすべての挑戦は、後悔のない人生を送るためです。

たとえ、遅すぎる挑戦でも、無駄にはなりません。

勝てなくても、努力することに、意味があります。

後悔しない人生を送るためですから、すべて前進です。

「後悔した人生を送りたくないから」という決めの言葉で、つまらないやじを飛ばす人を一蹴しましょう。

誰から何を言われても、かっこよく反論できます。

言葉遣いがうまくなるマナー(8)
  • 一生懸命を侮辱されたときは「後悔した人生を送りたくないから」と言い返す。
9

口論の真の勝ち方とは、言い負かすことではない。相手から共感や同意を得ること。

口論の真の勝ち方とは、言い負かすことではない。相手から共感や同意を得ること。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

人と意見を交わすとき、議論が発展して、口論になることがあります。

お互いが、自分の意見が正しいと思い、一歩も譲らない状態です。

口論をするとき、どのような方法で、勝とうとしますか。

相手の揚げ足を取ったり、弱みに付け込んだり、勢いで言い負かせたりする癖は、ありませんか。

一見、賢い方法に思えます。

弱点を突けば、口論で有利になり、勝ちやすくなるでしょう。

しかし、たとえ勝つことができても、良くありません。

相手からの反感が、残ったままになるからです。

揚げ足を取ったり、弱みに付け込んだりする方法は、卑劣です。

言い返せないような弱点を突いて、意見をねじ伏せ、相手を強引に屈服させようとすると、相手の反感がますます強くなります。

むかむかした状態が残ると、意見は正しくても「守りたくない」と思うのが、人間です。

口論で勝敗の決着がついても、仲が悪いままになります。

むしろ、以前よりさらに仲が悪くなることもあります。

口論の勝ち方は、相手を言い負かすことではありません。

口論の真の勝ち方とは、相手から、共感や同意を得ることです。

相手の気持ちを、自分と同じ状態に傾けることが大切です。

自分の立場や考えだけを押し付けず、相手の立場や気持ちをくみ取った言い方が大切です。

相手の事情にも、耳を傾け、考えます。

相手の立場の気持ちも、真剣に考えてみます。

相手の事情や気持ちを理解した言い方をすれば、共感や同意が得られやすくなります。

自然と口論が収まり、冷静に、お互いの妥協点が見いだせるのです。

言葉遣いがうまくなるマナー(9)
  • 口論は、相手から共感や同意を得て、収める。
10

人間関係は、出前と同じ。好かれるのは、せかす人より、気遣う人。

人間関係は、出前と同じ。好かれるのは、せかす人より、気遣う人。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

出前をする立場になると、いいお客さんと、そうでないお客さんがいます。

注文のとき「早くしてください」とせかすのは、嬉しくないお客さんです。

無理に急いで食事をつくらなければいけないため、調理の順番や味付けを、間違えそうになります。

早く届けようと焦るため、交通事故にも遭いやすくなります。

たしかに早さもサービスの1つですが、出前の立場からすると、心理的プレッシャーになるのです。

では、好かれるお客さんは、どう注文するのでしょうか。

注文のとき「事故には気をつけてください」と言います。

「事故に気をつけてください」と言えるのは、気遣いができている証拠です。

「優しい人だな」と思えば、料理をつくるときは「おいしくつくろう」という思いが強くなり、調理に力が入ります。

せかされていないため、交通事故にも遭いにくくなるのです。

せかすのではなく、気遣ったほうが、結果として、味もスピードもよくなります。

人間関係も、出前のようなものです。

相手を無理に、せかしていませんか。

せかすのではなく、気遣いましょう。

「大丈夫ですか」

「事故には気をつけてください」

「体調はいかがですか」

そういう人が好かれます。

優しく気遣いをされると、優しく気遣いたくなるのが、人間です。

結果として、人間関係が良くなるのです。

言葉遣いがうまくなるマナー(10)
  • せかすより、気遣う。
11

「ありがとうございます」という場面の多くは「いつもありがとうございます」とも言える。

「ありがとうございます」という場面の多くは「いつもありがとうございます」とも言える。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

人に親切にされたときの言葉といえば「ありがとうございます」です。

感謝の気持ちを表す、定番のフレーズですね。

きっと1日に何度も「ありがとうございます」と言っていることでしょう。

もちろん普通にお礼を言うだけでもいいのですが、もう少し印象が良くなる工夫があります。

「いつも」を余分につけるのです。

たとえば「ありがとうございます」ではなく「いつもありがとうございます」です。

「いつも」をつけて感謝を伝えるほうが、より心を込めている様子が伝わります。

ほんの一言で、感謝の言葉が、もっと輝くのです。

さて、ここでひとつ疑問が湧きます。

「いつも」がつくとなると「いつもお世話になる人にしか言えない」と思います。

心配はご無用です。

実際のところ、多くの場合で言えます。

自分の生活を振り返ってみましょう。

日常は、同じに人間関係を繰り返していることがほとんどです。

ご近所にせよ、学校にせよ、会社にせよ、人間関係の顔ぶれは、毎日がらりと変わるものではありません。

いつも同じ人間関係ですから、お礼を言う人や場面は、すでに何度も繰り返されていることが多いのです。

お礼をするほとんどの場面で「いつも」をつけて、差し支えないはずです。

では、さっそく今からお礼の言葉をパワーアップです。

これからお世話になった人には「いつもありがとうございます」と言いましょう。

いつもよりお礼の印象が良くなり、感謝がより深く伝わるようになります。

言葉遣いがうまくなるマナー(11)
  • 「いつもありがとうございます」と言う。
12

「いつもありがとうございます」と言われたとき、どう返事をしていますか。

「いつもありがとうございます」と言われたとき、どう返事をしていますか。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

飲食店では、お会計のとき「ありがとうございます」と言われるのが、定番です。

気に入ったお店なら、何度か足を運びますね。

何度か同じ店を利用しているうちに、店員から少し変わったお礼を言われることがあります。

「いつも、ありがとうございます」です。

「いつも」がつくようになるのです。

「感謝を強調して伝えたい」という、店員のサービス精神が伝わってきますね。

さて、こう言われたとき、どう返事をするかです。

恥ずかしがって、うつむいていませんか。

たしかに店員から顔を意識されていることがわかると、少し恥ずかしいものです。

せっかく店員が勇気を出してお礼を強調してくれたにもかかわらず、視線を外すのはもったいないです。

きちんと顔を見て、お礼を言い返しましょう。

「いつもありがとうございます」と言われたら、自分も「こちらこそ、いつもありがとうございます」と言いましょう。

サービスを受ける側も、いつも利用させてもらっている感謝の気持ちを伝えることが大切です。

お互いに感謝が強調されると、より気持ちのいい関係になれます。

店員も、きっと喜んでくれます。

言葉遣いがうまくなるマナー(12)
  • 「いつもありがとうございます」と言われたら、自分も「こちらこそ、いつもありがとうございます」と言い返す。
13

肯定の言葉ほど、強く言う。否定の言葉ほど、優しく言う。

肯定の言葉ほど、強く言う。否定の言葉ほど、優しく言う。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

「肯定の言葉」と「否定の言葉」があります。

肯定の言葉とは、相手の意見に同意したり賛成したりする言葉です。

「そうですね」「なるほど」「わかりました」などです。

否定の言葉とは、相手の意見を拒否したり反対したりする言葉です。

「違います」「わかりません」「できません」などです。

肯定と否定とでは、言い方で気をつけたいことがあります。

同じ調子で言うのではなく、肯定と否定とで、言葉の調子を変えることがポイントです。

  1. 肯定の言葉のとき

肯定の言葉は、強く言いましょう。

「そうですね」より「そうそう。そうなんです」です。

「なるほど」より「おっ、なるほど」です。

「わかりました」より「わかりました!」です。

前向きな言葉ですから、堂々と胸を張って言いましょう。

会話のテンポが良くなり、話が前に進んでいきます。

  1. 否定の言葉のとき

否定の言葉は、優しく言いましょう。

否定は、相手の意見を拒む言葉です。

相手を傷つけたり怒らせたりするかもしれませんから、申し訳ないような言い方をするのがベターです。

「違います」より「違いますねえ」です。

「わかりません」より「わからないなあ」です。

「できません」より「難しいなあ」です。

柔らかく、丁寧な言い方になりましょう。

否定の言葉が、聞きやすい言葉になります。

会話のテンポを保ちやすくなります。

言葉遣いがうまくなるマナー(13)
  • 肯定の言葉ほど、強く言う。
  • 否定の言葉ほど、優しく言う。
14

誤解されたとき、慌てないことが大切。

誤解されたとき、慌てないことが大切。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

人生では、誤解されることがあります。

根も葉もない噂が立ったり、無実の罪を着せられたりなどです。

たしかに事実や言葉などを誤って理解されると、大きな声で「違います」と、慌てて言い訳をしたくなります。

少しでも早く誤解を解きたい気持ちは、わかります。

しかし、誤解を解くときは、態度が大切です。

たとえ本当に誤解でも、慌てて言い訳していると、嘘のように聞こえます。

必死に言い訳している姿は、必死で嘘を隠そうとする様子にも見えます。

「嘘を繕っているのではないか」という疑いが強調され、余計に誤解されやすくなるのです。

誤解を解くなら、平然と構えることです。

表情を変えず「知りません」と一言だけ言って、終わりです。

余分な言葉を言う必要はありません。

余分な言葉を飾る必要もありません。

心が落ち着いている態度から、本音で言っている様子が、よく伝わります。

発言に重みが出るため「本当なのだろう」と信じてもらいやすくなるのです。

言葉遣いがうまくなるマナー(14)
  • 誤解を解くときは、平然と構え、不要に言葉を飾らずに否定する。
15

お礼を言う場面で「すみません」と謝っていませんか。

お礼を言う場面で「すみません」と謝っていませんか。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

繁華街を歩いていたときのことです。

「落とし物をされましたよ」と、親切に話しかける男性を見かけました。

どうやら前を歩いている女性のカバンから、物が落ちたようです。

気づいた男性が親切に拾い、持ち主である女性に教えていた様子でした。

人間ですから、誰にでもうっかりはあります。

そこまで良かったのですが、その後が変でした。

落とし物を拾ってもらった人に「すみません。すみません」と、何度も言っていたのです。

「すみません」と言われた男性も、返事に困っている様子でした。

「すみません」は、謝るときに使う言葉です。

「手間をかけてしまい申し訳ない」という気持ちはわかりますが、ひどく迷惑をかけたわけではありません。

こういうときには、素直に「ありがとうございます」というのが正解です。

当たり前の言葉遣いでも、誤った使い方になっていることがあります。

正しい人間関係は、正しい言葉遣いからです。

お礼を言う場面の口癖を、振り返ってみましょう。

お礼を言う場面で、謝っていませんか。

恐縮すると、相手も恐縮してしまいます。

お礼を言うときには「すみません」ではなく「ありがとうございます」です。

「助かりました」という表情をしながら感謝すれば、もっと喜ばれます。

深く恐縮するより、まず明るく感謝を伝えましょう。

言葉遣いがうまくなるマナー(15)
  • お礼を言うときには「すみません」ではなく「ありがとうございます」と言う。
16

疑う言葉が口癖になっていると、人間関係で損をする。

疑う言葉が口癖になっていると、人間関係で損をする。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

友人が「昨日、幽霊を見たよ」と話しかけてきたとき、どう返事をしますか。

大げさなことは、疑いたくなるでしょう。

さほど気にすることなく「本当かなあ」と返事をする人は、要チェックです。

疑った瞬間、3つの流れが悪くなります。

「会話」「相手」「自分」です。

1つ目は、会話です。

疑った瞬間、会話の流れが悪くなります。

2つ目は、相手です。

話を疑うと同時に、話をする相手も疑う言いぐさにも聞こえます。

疑われた相手は、気分を害することがあります。

3つ目は、自分です。

疑おうとする自分は、心がゆがんでいると思われやすく、相手から悪い印象を持たれることがあります。

疑う言葉が口癖になっていると、人間関係で損をします。

では、どう言えばいいのでしょうか。

「本当かなあ」ではなく「すごいねえ」というほうが、爽やかです。

素直に納得したほうが、会話がスムーズに進みます。

「あなたを信用しますよ」という暗黙のメッセージになり、相手も喜びます。

相手の話を素直に信じる自分も、爽やかな印象になるのです。

もし騙されるなら、思いきり騙されたほうがいいのです。

もちろん金品で騙されるのはいけませんが、日常会話でささいに騙されるくらいは良しとしましょう。

それもまた、盛り上がりの1つになります。

言葉遣いがうまくなるマナー(16)
  • 大げさな話は「本当かな」より「すごいねえ」と言う。
17

命令のアドバイスは、嫌われる。提案のアドバイスが、愛される。

命令のアドバイスは、嫌われる。提案のアドバイスが、愛される。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

友人から相談を受けることがあります。

相談をされると、自分なりにアドバイスをしようと思いますね。

何か気の利いたアドバイスをして、友人のために役立ちたいと思います。

自分なりに一生懸命に考えたアドバイスですから、きっと相手にとっても有意義な内容になることでしょう。

しかし、相手のためを思ったアドバイスも、言い方によっては台無しになることがあります。

よくないアドバイスの言い方は「命令」です。

「こうしなさい」「こうしたほうがいい」という命令口調のアドバイスは、嫌われます。

はっきり言ってくれるのはいいのですが、強い命令口調には、選択肢がありません。

一方的に、自分のアドバイスを相手に押し付ける様子は、ずうずうしく感じます。

気分を害して、嫌われることもあるでしょう。

では、どういうアドバイスがいいのでしょうか。

受け入れやすいアドバイスは「提案」です。

「こういうのはどうかな」「参考にしてね」という言い方が、受け入れられます。

最終的に受け入れるかどうかの決定権は、相手に持たせる言い方です。

提案をした言い方には、ずうずうしさがありません。

アドバイスが聞きやすくなり、受け入れやすくなります。

アドバイスをするときは、命令ではなく提案を意識してみましょう。

「アドバイスが上手だね」と言われるようになります。

言葉遣いがうまくなるマナー(17)
  • アドバイスは「こうしなさい」という命令より「こういうのはどうかな」という提案にする。
18

自慢話をたっぷり聞くと、人付き合いの運が向上する。

自慢話をたっぷり聞くと、人付き合いの運が向上する。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

自慢話を聞くのは、疲れます。

成功をひけらかしたり、偉ぶったりする態度は、不愉快に感じる人も多いでしょう。

他人の幸せな話を聞くと、自分の不幸が強調されるようで、つまらなく感じるかもしれません。

しかし、自慢話も、悪いことばかりではありません。

自慢話は、打ち解けた人ほど、話しやすくなります。

自慢話を話してくれるということは、相手から「自慢話を話せるような人」と認められている証拠です。

話をきちんと聞いてくれる人間性を、褒められています。

自慢話を話すほど、自分のプライベートを深く話すことになります。

相手が自慢をすればするほど「プライベートな話をたくさん話した相手」になり「自分のことをよく知る人物」へと変わります。

自然と好感を抱いてくれるようになるのです。

たしかに自慢話は疲れますが、たまにはじっくり聞いてあげましょう。

自慢話をたっぷり聞いてあげると、印象が良くなります。

誰もが嫌がる自慢話は、聞いてくれる人がいると、目立ちます。

人付き合いの運が上がります。

一生懸命に自慢話を聞いているあなたを、神様はきっと味方します。

言葉遣いがうまくなるマナー(18)
  • たまには友人の自慢話をたっぷり聞いてあげる。
19

長話でも、相手をいらいらさせない工夫。

長話でも、相手をいらいらさせない工夫。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

会話ではテンポが大切。

つまらない長話は、誰も聞きたくなりません。

1つ1つの会話は、できるだけ完結にわかりやすく心がけることが大切です。

しかし、どうしても話が長くなってしまう状況もあるでしょう。

結論を述べるだけでは意味がわからない話は、最初から丁寧に説明する必要があります。

すると、どうしても話は長くなってしまいがちです。

完結に話そうと思っても限界があります。

そんなとき、長話でも許容される良い前置きがあります。

「話が長くなってもいいですか」という一言です。

一度相手に許可を得ましょう。

ほとんどの場合「いいですよ」という返事が返ってくるはずです。

相手から許可をもらえれば、多少話が長くなっても、寛容に受けてもらえます。

これから長い話が始まるとわかっているので、落ち着いて、じっくり聞いてもらえるでしょう。

話が長くなっても、長く感じさせにくくする効果もあります。

たったこの一言の前置きがあるだけで、いらいらを防げます。

心置きなく、長話が楽しめるのです。

ただし、話が長くなってもいいとはいえ、無駄話を増やしていいわけではありません。

話が長くなりつつも、常識の範囲を心がけましょう。

言葉遣いがうまくなるマナー(19)
  • どうしても話が長くなるときは「話が長くなってもいいですか」と一度確認する。
20

難しい話が登場したときのうまい返事の仕方。

難しい話が登場したときのうまい返事の仕方。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

人と会話をしていると、自分には理解できない話が登場することがあります。

専門的な用語であったり、複雑な話であったりなどです。

難しい話には、ついていけません。

話す側は、難しい話をしているつもりはなくても、聞く側には、難しく感じることがあります。

「当然知っているよね」という雰囲気で話をされると「意味がわからない」と言いにくいです。

わかる話なら、話の内容に応じて返事ができます。

しかし、難しい話は内容が理解できないので、理解できないのです。

こういうときには、どういう返事をすればいいのでしょうか。

簡単です。

「難しいことを知っているね」で、OKです。

難しくて理解できないことを、少しずつアピールができます。

同時に、さりげなく相手を褒めることもできます。

難しい話だとわかった相手は、少し噛み砕いて話をしてくれるでしょう。

もし余裕があれば、もう少しひねってみましょう。

「難しいことを知っているね。宇宙人みたいになっているよ」と言えば、笑いが取れるかもしれません。

言葉遣いがうまくなるマナー(20)
  • 難しく話で返事に困ったときは「難しいことを知っているね」で、さりげなく相手を褒める。
21

興味をそそる前置きをすると、楽しく話を聞いてもらえるようになる。

興味をそそる前置きをすると、楽しく話を聞いてもらえるようになる。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

ぜひ知ってほしい、役立つ会話術があります。

話をするときは、前置きが肝心です。

会話をする多くの場合、いきなり話を始めているものです。

会話の前置きを心がける人は、少ないのではないでしょうか。

前置きはなくてもいいのですが、あったほうが、話をより楽しく聞いてもらえるようになります。

たとえば、面白い話が思い浮かび、話そうとするときです。

会話の冒頭で、ぜひ次のような前置きを心がけてみましょう。

「面白い話があるよ」と言っておくことです。

これを聞いた相手は「おや。面白い話とは何だろう。気になるなあ」と思い、興味をそそられます。

いわゆる「つかみ」の効果です。

話を聞きたくてたまらなくなり、より真剣に、聞いてもらえるようになります。

悲しい話をする前には「悲しい話があってね」と言ってみましょう。

つらい話をする前には「つらい話があってね」と言ってみましょう。

恥ずかしい話をする前には「恥ずかしい話があってね」と言ってみましょう。

感情を含めた前置きをすればいいだけです。

簡単ですね。

今度、友人と会話をするときに、ぜひ心がけてみましょう。

ささいな工夫で、会話はずいぶん変わります。

ちなみにこの文章の冒頭にも、その工夫がされていることに気づきましたか。

言葉遣いがうまくなるマナー(21)
  • 興味をそそる前置きをしてから、話を始める。
22

1回目のお礼は、社交辞令。2回目からが、本当のお礼。

1回目のお礼は、社交辞令。2回目からが、本当のお礼。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

感謝は、1回目は、本当のお礼になりません。

もちろんお世話になったときに「ありがとうございます」とお礼を言うのは、素晴らしいことです。

お礼の習慣を続けましょう。

ただし「感謝は1回すれば十分だろう」と思っているなら、誤解があります。

1回では、不十分です。

1回目のお礼は、社交辞令だからです。

お礼と言えばお礼ですが、決まり文句として、口にしているような印象があります。

どうしても1回のお礼だけでは、心から感謝する様子は伝えにくいのです。

お礼は、2回目からが本番です。

タイミングをずらして、2回目のお礼を言いましょう。

レストランで食事をおごってもらったときは、店を出たタイミングだけでなく、別れるタイミングでもお礼を言います。

翌日に会ったときも「昨日はありがとうございました」とお礼を言います。

1週間後にも「先日はありがとうございました」と言います。

「しつこいのではないか」という心配は、不要です。

お礼は、2回目からが本番ですから、このくらいでちょうどいいのです。

言葉遣いがうまくなるマナー(22)
  • 2回目からが、本当のお礼だと、考える。
23

名前を紹介されたときの、ベストの返事。

名前を紹介されたときの、ベストの返事。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

相手の名前を知りたければ、自分から先に名乗るがマナーです。

名前とはいえ、個人情報です。

いきなり相手の名前を尋ねると、相手に驚かれるでしょう。

マナーとしては、自分から先に名乗るとスムーズです。

「水口貴博と言います。今後ともよろしくお願いします」

そう答えると、話の流れから、相手も名前を答えてくれるでしょう。

さて、相手の名前がわかった次の瞬間が大切です。

「ああ、そうですか」「へえ」とだけ答えていませんか。

それも返事の1つですが、少し平凡です。

名前を紹介されたら、その名前を褒めましょう。

名前にかかわらず「いいお名前ですね」と答えるのです。

名前を褒められて不快になる人はいません。

誰でも名前を褒められれば、嬉しく感じます。

「名前のどこがいいのか」と聞かれたら、そのときに考えればいいのです。

名前の感じ方は、個人の自由です。

自分が良いと感じたなら、それが正解です。

りりしいと思ったなら「りりしい名前だから」と答えます。

力強い印象があれば「力強い名前だから」と答えます。

どうしても理由が浮かばなければ「響きがいい」でもかまいません。

「響きがいい」は、どんな名前でも使える褒め言葉です。

とにかく褒めることです。

名前を紹介されたら、名前を褒める癖をつけておきましょう。

出会いの第一印象が良くなります。

言葉遣いがうまくなるマナー(23)
  • 名前を紹介されたときは「いいお名前ですね」と答える。
24

会話で勝とうとする人は、相手から嫌がられる。

会話で勝とうとする人は、相手から嫌がられる。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

会話の最中、勝とうとする意図を感じることはありませんか。

最初は普通に話をしていても、途中から「自分のほうがすごい」というアピールが混じるケースです。

たとえば、海外旅行の話をしたときです。

相手が「海外旅行をしたことがない」と言ったとき、相手のすごさをアピールしようとする人がいます。

「まだ行ったことがないの。時代後れだよ」

「私はイタリアとフランスに行ったことがあるよ」

「来年は、オーストラリアに行く予定がある」

発言を通して「自分のほうがすごい」とアピールしたい意図が感じられます。

もちろん聞かれて答えるならいいのですが、聞いてもいないのに答えてくるのはやっかいです。

相手は「へえ。すごいですね。さすがですね」という返事を期待しているのでしょう。

会話に勝とうとする人は威圧的で、自然な対応が難しい。

自分の立場しか考えていないので、話をしていて疲れるのです。

心当たりがあれば、改善が必要です。

会話に勝負を持ち込んでも仕方ありません。

相手の立場を考えた会話を心がけましょう。

たとえば、海外旅行をしたことがない人には、相手に興味を持った返事をすると喜ばれます。

「そうなんですね。いい機会があるといいですね」

「お金がかかりますよね。仕事が忙しいと時間も取りにくいですよね」

相手の気持ちを考えた発言は、すっと受け入れてもらえます。

相手は「自分に興味を持たれている」「自分の気持ちをわかってくれている」と喜び、さらに会話が続くのです。

言葉遣いがうまくなるマナー(24)
  • 会話で勝とうとしないようにする。
25

名前を聞かれたとき、名字だけで答えていませんか。

名前を聞かれたとき、名字だけで答えていませんか。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

私生活では、初対面の相手から名前を聞かれることがあります。

「初めまして。お名前を伺ってもよろしいですか」

名前を聞かれると、自分に興味を持たれていることがわかり、嬉しく思いますね。

さて、名前を聞かれたときどう答えるかです。

「水口と申します」という名字だけで答える人もいるのではないでしょうか。

一応返事はしているので、答えにはなっています。

しかし、何か物足りないと感じませんか。

最低限の答え方になっているのです。

名字しかわからず、肝心の名前がわかりません。

名字だけ答える様子から、相手は「あまり聞かれたくなかったのかな」と気遣うかもしれません。

名字だけという省略した様子から、すっきりしない印象を受けるでしょう。

せっかく相手が名前を聞いてくださったなら、名字だけでは物足りない。

フルネームで答えましょう。

「水口貴博と申します」

恥ずかしいと思う必要はありません。

名前を聞かれたときは、姓と名を含めたフルネームで答えるのがいちばんです。

ましてや相手が初対面なら、名前を覚えてもらうチャンスです。

相手が興味を持って名前を聞いてくれたときは、いつもよりしっかり覚えてくれるでしょう。

わざわざ名前を聞いてくれる様子から、相手は自分に興味を持っていることがわかり、嬉しくなります。

聞かれた側としても、きちんと答えるのが好印象です。

言葉遣いがうまくなるマナー(25)
  • 名前を聞かれたときは、名字だけなく、フルネームで答える。
26

気の利いた言葉を考えないほうが、気の利いた言葉が出る。

気の利いた言葉を考えないほうが、気の利いた言葉が出る。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

テレビを見ていると、アナウンサーやタレントの気の利いた一言に、感心することはありませんか。

とっさに出てきた話題に対して、絶妙な言葉で言い返し、場を盛り上げます。

「何て頭の回転が速いのだろう。うまい言葉をよく知っているなあ」と、尊敬したり感心したりします。

そうした様子を見て「すごいな」と思う反面、不安になることはありませんか。

「自分もあのくらい、うまい言葉がさっと言えるようにならないといけないのかな」と思います。

たしかに気の利いた言葉を言ったほうが、会話に弾みがつくでしょう。

相手の心をキャッチした言葉のほうが、相手に喜ばれます。

しかし、彼らがスムーズに気の利いた言葉が言えるのは、秘密があります。

事前に言葉を考えたり、リハーサルをしたりするおかげです。

本当に実際に、その場でぱっと思い浮かぶ人は、ほとんどいません。

本当に気の利いた言葉が、いつでもすぐ出る人は、天才です。

では、どうすればいいのでしょうか。

気の利かない言葉を言うのを、諦めてしまいましょう。

天才だけができることですから「自分には無理だ。普通に話をしよう」と考えます。

その代わりきちんと相手の会話を聞きます。

自分が思ったり考えたりしたことを、自分の言葉で、素直に表現しましょう。

すると、不思議なことが起こります。

自分では気の利いた言葉を言うつもりはなくても、相手からは気の利いた言葉に聞こえてくるものです。

会話をきちんと聞いてから返事をすると、自然といい言葉が出ます。

「いいことを言うね」と思われ、喜ばれるのです。

言葉遣いがうまくなるマナー(26)
  • 気の利いた言葉を言おうとせず、自分が思ったり考えたりしたことを、自分の言葉で素直に表現する。
27

故事・ことわざ・四字熟語を、会話に含めすぎない。

故事・ことわざ・四字熟語を、会話に含めすぎない。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

故事・ことわざ・四字熟語を、どのくらい知っていますか。

会話の中で、故事・ことわざ・四字熟語を頻繁に使う人は、要注意です。

「『石橋を叩いて渡る』という言葉があるでしょう」

「お互いに『以心伝心』で、わかり合えるよね」

口にした自分としては「よし。うまいことが言えたぞ。知的な面もアピールできた」と思います。

「昔から言われている言葉だから、間違いないことだよ」と伝えようとする気持ちはわかります。

気持ちはわかりますが、言われる側は、あまりいい印象を受けません。

理由は、3つあります。

(理由1)
相手が知らない言葉かもしれないため

故事・ことわざ・四字熟語の意味を、必ずしも相手が知っているとは限りません。

相手が知らない表現が出てくると、会話をよく理解できず、返事に困ります。

(理由2)
印象が悪くなりやすいため

権威のある言葉を使うことで、自分の知的さをアピールしようとする様子に見られることがあります。

「こんな難しい言葉を知っているんだぞ」と、遠回しに言われているような気がすると、嫌な感じがします。

言葉の意味を知らない相手は、高圧的な態度のため「意味がわからない」と言いにくくなります。

(理由3)
説得力が低くなりやすいため

権威のある言葉のほうが、説得力が増すような気がしますが、実際は逆です。

故事・ことわざ・四字熟語は、自分の言葉ではありません。

他人の言葉を借りて説得することになるため、かえって説得力は小さくなるのです。

以上、3つの理由から、故事・ことわざ・四字熟語の多用は、おすすめしません。

もちろん適度に使う分にはいいのですが、できるだけ多用は控えます。

故事・ことわざ・四字熟語を会話に含めるなら、わかりやすく自分の言葉で言い換えましょう。

きちんと自分の言葉で伝えようとするほうが、本人がそう思って口にしていることがわかります。

結果として、好感が得られ、説得力も増すのです。

言葉遣いがうまくなるマナー(27)
  • 故事・ことわざ・四字熟語を会話に含めるなら、わかりやすく自分の言葉で言い換える。
28

無意識のうちに「調子が悪い」という答え方をしていませんか。

無意識のうちに「調子が悪い」という答え方をしていませんか。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

人から「調子はどう」と聞かれたとき、どう答えますか。

もちろん明らかに調子が悪いときは「具合が悪い」と答えるでしょう。

本当に調子が悪いときは、大事に至る前に助けを求めるのが正解です。

問題は、体調が普段どおりのときです。

体調が普段どおりでも、できるだけ悪い言い方をする傾向はありませんか。

「元気が出ないなあ」「少し体調が悪いかな」と、ネガティブに答えることが多いのではないでしょうか。

たとえ調子がよくても「調子がいい」とは言わず「まあまあかな」「ぼちぼちだね」という、濁した言い方をしがちです。

なぜでしょうか。

調子が悪いと言えば、相手から「どうしたの」と心配されるからです。

心配されると、自分の話をしっかり聞いてもらえるだろうと期待します。

わざと体調が悪いような答え方をして、相手の気を引かせようとするのです。

無意識にしている場合が多いものです。

人間心理を熟知したうまい答え方ではありますが、注意したいことがあります。

自己暗示による悪影響です。

自己暗示の力とはいえ、体に影響します。

そぶりだけでも「体調が悪い」と考えたり振る舞ったりする癖があると、本当に体調が悪くなってしまうのです。

本当は「調子がいいよ」と答えるのがいいのです。

「それは良かったね」で話があっさり終わるかもしれませんが、それでいいです。

普段どおりの調子でも、強気になって「調子がいいよ」と言ったほうが、明るい雰囲気になります。

自分が元気になります。

聞いた相手も、元気になります。

調子がいいように思い込んで振る舞う姿勢があると、気合が入り、本当に調子が良くなります。

自己暗示も、体調管理の1つなのです。

言葉遣いがうまくなるマナー(28)
  • 「調子はどう」と聞かれたときは、本当に体調が悪くないかぎり「調子がいいよ」と答える。
29

「聞かせてもらう態度」があれば、言葉遣いは自然とよくなる。

「聞かせてもらう態度」があれば、言葉遣いは自然とよくなる。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

人の話を聞くときには「聞かせてもらう態度」が大切です。

しっかり口を閉じて、腰を低くしながら、聞かせてもらいましょう。

相手は、あなたに話す価値があると思っているから、忙しい時間をやりくりして、話をしてくれます。

もし、価値さえなければ、話すこともないでしょう。

貴重な体力と時間を使って、わざわざ話をしてくれています。

ここで心がけたいのは、聞くときの態度です。

話を聞けるのは、ありがたいことです。

ありがたいことですから「聞く」ではなく「聞かせてもらう」という態度が大切です。

話が聞ける感謝があれば、顔色や表情が良くなり、自然と物腰も柔らかくなります。

言葉遣いまで、自然とよくなります。

だらだらいう小言が、丁寧なアドバイスに聞こえるようになります。

うるさい声が、気持ちを奮い立たせる声援に聞こえるようになります。

相手から教えを受けているような雰囲気になるため、ありがたい返事が、自然とできるようになります。

心がけを少し変えるだけで、話に対する感じ方が変わります。

「聞く」ではなく「聞かせてもらう」という態度が大切です。

今日、人と話をするときは、聞かせてもらう態度になりましょう。

いつもより、有意義な会話ができるに違いありません。

言葉遣いがうまくなるマナー(29)
  • 話を聞くときは「聞かせてもらう態度」を心がける。
エピローグ
30

ぼけっと口を開けたまま聞いているだけでは、耳から入った話が、口から抜けていく。

ぼけっと口を開けたまま聞いているだけでは、耳から入った話が、口から抜けていく。 | 言葉遣いがうまくなる30のマナー

人からの話を聞くときには、ぼうっと話を聞く姿勢になっていませんか。

ぼけっと口を開けたまま聞いているだけでは、耳から入った話が、口から抜けていきます。

冗談のように聞こえる話ですが、本当です。

口に力が入っていないと、緊張感が半減して、話が頭に残りにくくなります。

顔に力が入っていないと、脳も活動も、怠けます。

さらに話をする相手にも、変な誤解をされることがあります。

ぼけっと口を開けたまま聞いていると、話をする側としては、真面目に話を聞いていない様子に見えることがあるのです。

ぼけっと口を開けながら、聞くのではありません。

しっかり口を閉じて、聞きましょう。

しっかり口を閉じるだけで、緊張感が高まるため、話が頭に入りやすくなります。

真剣な顔つきにもなるため、真面目に話を聞いている様子に見えます。

ところで、今この文章を読んでいるあなたの口元は、どうなっていますか。

ぼうっと口を開いていませんか。

自分を変えるチャンスは、今ここにあるのです。

言葉遣いがうまくなるマナー(30)
  • 人の話を聞くときは、しっかり口を閉じる。

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