執筆者:水口貴博

人間関係で注意したい30の余計な一言

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聞かれていないことまで答えるのは、余計な一言。

聞かれていないことまで答えるのは、余計な一言。 | 人間関係で注意したい30の余計な一言

聞かれていないことまで話す癖があるなら注意してください。

余計な一言になるケースが多いからです。

もちろんすべてが悪いわけではありません。

補足情報として役立つ場合もありますが、それはあくまで限定的です。

安易に聞かれていないことまで話すと、会話の雰囲気を悪くさせることが多々あります。

たとえば、次のような言葉遣いの癖があるなら注意が必要です。

「肉料理と魚料理があります。どちらになさいますか」と聞かれたとき「肉料理でお願いします。魚料理は嫌いです」と答える。

「バニラ味とチョコ味があります。どちらがお好きですか」と聞かれたとき「チョコ味が好きです。バニラ味は嫌いです」と答える。

余計な一言が含まれていることにお気づきですか。

「肉料理でお願いします」はいいですが「魚料理は嫌いです」は余計です。

「チョコ味が好きです」はいいですが「バニラ味は嫌いです」は余計です。

本人は正直に答えたつもりかもしれませんが、これはよくありません。

わざわざ嫌いなほうまで答えてしまうと、会話の流れが悪くなります。

時には不快感や悪印象につながることも少なくありません。

親切心とはいえ、会話に悪印象を与えるものは余計

本人に悪気はないのでしょう。

親切心なのかもしれません。

「選んだ理由を答えたなら、ついでに選ばなかった理由も答えたほうが親切だろう」という気持ちもあるのでしょう。

だからといって、嫌いなことまで話すのは余計です。

親切な感じがありますが、会話にネガティブな印象を与えます。

会話に違和感や不快感が混じってしまい、気持ちのよい会話の流れを妨げます。

聞かれたことだけ答える

聞かれたことだけ答えるようにしましょう。

2つの選択肢があるときは、希望だけ答えましょう。

好きなことを聞かれたときは、好きなことだけ答えましょう。

「肉料理と魚料理があります。どちらになさいますか」と聞かれたとき「肉料理でお願いします」とシンプルに答えます。

「バニラ味とチョコ味があります。どちらがお好きですか」と聞かれたとき「チョコ味が好きです」とシンプルに答えます。

嫌いなことまで答える必要はありません。

物足りなく感じる人もいるかもしれませんが、これでちょうどいいのです。

シンプルが一番です。

嫌いな理由や選ばなかった理由を答えるなら、相手から聞かれたときです。

聞かれていないことまで話すなら、本当に役立つ内容なのか、よく考えてから発言してください。

余計な一言になりそうなら、言いたくてもぐっとこらえるの賢明です。

人間関係で注意したい余計な一言(5)
  • 聞かれたことだけ答え、聞かれていないことまで話さない。
コンプレックスや弱点を刺激する呼び方は、控えたほうが賢明。

人間関係で注意したい30の余計な一言

  1. 振り返る習慣があれば、言葉遣いの改善はどんどん早くなる。
  2. 「よく言われます」の一言が、相手をがっかりさせる。
  3. 「そうだよ」という一言が、相手を不快にさせることもある。
  4. 癖を直さない人にありがちな言い訳。
    「誰にも迷惑をかけていない」。
  5. 聞かれていないことまで答えるのは、余計な一言。
  6. コンプレックスや弱点を刺激する呼び方は、控えたほうが賢明。
  7. 「そんなふうに見えない」という一言が、相手を傷つけることもある。
  8. 頑張っている人には「頑張ってね」より「無理しないでね」。
  9. 「面倒くさい」という一言は、思考を停止させる言葉。
  10. 「どうでもいい」という一言は、会話を途切れさせる言葉。
  11. 「いろいろあったんです」という一言は、会話が途切れる言葉。
  12. 独り言を言いながら仕事をする人に、どう指摘するか。
  13. 太っている人に「痩せなさい」という助言は、むしろ逆効果。
  14. 「こうなると思っていた」は、後出しのじゃんけんと同じ。
    周りをあきれさせる言葉。
  15. 「ありがとうございました」と言われたとき、どんな返事をしていますか。
  16. 「わかっている」と言いそうになったときの考え方。
  17. 自分のことを「ばばあ」と呼ぶのは、謙遜ではなく、傲慢。
  18. 決め付ける言い方は、相手を不快にさせやすい。
  19. 否定の言葉を2回繰り返すと、さらに印象が悪くなる。
  20. 返事の一言目で「ですから」を使うと、感じが悪くなる。
  21. 会話が続かないのは、会話が続かない返事になっている。
  22. 楽しい話は、楽しそうに話そう。
    悲しい話は、悲しそうに話そう。
  23. 同じ人に、同じ話を何度もしない。
  24. 「言っている意味、わかりますか」という言い方はしない。
  25. 「するべき」より「したほうがいい」。
  26. 相手が気持ちよくうんちくを話しているなら、間違いに気づいても指摘しないほうがいい。
  27. 相手の話がわかりやすいと思ったら「わかりやすい」と言ったほうが喜ばれる。
  28. 「すみません。
    ありがとうございます」より「ありがとうございます。
    助かります」。
  29. 「これくらいできるよね」という口癖は、避けたほうがいい。
  30. 「今からですか」の一言は要注意。
    拒否サインとして誤解されやすい。

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