聞かれていないことまで話す癖があるなら注意してください。
余計な一言になるケースが多いからです。
もちろんすべてが悪いわけではありません。
補足情報として役立つ場合もありますが、それはあくまで限定的です。
安易に聞かれていないことまで話すと、会話の雰囲気を悪くさせることが多々あります。
たとえば、次のような言葉遣いの癖があるなら注意が必要です。
「肉料理と魚料理があります。どちらになさいますか」と聞かれたとき「肉料理でお願いします。魚料理は嫌いです」と答える。
「バニラ味とチョコ味があります。どちらがお好きですか」と聞かれたとき「チョコ味が好きです。バニラ味は嫌いです」と答える。
余計な一言が含まれていることにお気づきですか。
「肉料理でお願いします」はいいですが「魚料理は嫌いです」は余計です。
「チョコ味が好きです」はいいですが「バニラ味は嫌いです」は余計です。
本人は正直に答えたつもりかもしれませんが、これはよくありません。
わざわざ嫌いなほうまで答えてしまうと、会話の流れが悪くなります。
時には不快感や悪印象につながることも少なくありません。
本人に悪気はないのでしょう。
親切心なのかもしれません。
「選んだ理由を答えたなら、ついでに選ばなかった理由も答えたほうが親切だろう」という気持ちもあるのでしょう。
だからといって、嫌いなことまで話すのは余計です。
親切な感じがありますが、会話にネガティブな印象を与えます。
会話に違和感や不快感が混じってしまい、気持ちのよい会話の流れを妨げます。
聞かれたことだけ答えるようにしましょう。
2つの選択肢があるときは、希望だけ答えましょう。
好きなことを聞かれたときは、好きなことだけ答えましょう。
「肉料理と魚料理があります。どちらになさいますか」と聞かれたとき「肉料理でお願いします」とシンプルに答えます。
「バニラ味とチョコ味があります。どちらがお好きですか」と聞かれたとき「チョコ味が好きです」とシンプルに答えます。
嫌いなことまで答える必要はありません。
物足りなく感じる人もいるかもしれませんが、これでちょうどいいのです。
シンプルが一番です。
嫌いな理由や選ばなかった理由を答えるなら、相手から聞かれたときです。
聞かれていないことまで話すなら、本当に役立つ内容なのか、よく考えてから発言してください。
余計な一言になりそうなら、言いたくてもぐっとこらえるの賢明です。