「どんな人が嫌いですか」
嫌いな人を前提に質問されると、悪い発言しかできないように思え、返答に困るところです。
この質問の意図は、嫌いな人を知ることで、企業で働く社会人としての適応性の確認です。
仕事を始めると、嫌いな人と一緒に仕事をする場面が必ずあります。
どんな人が嫌いであるかを知ることで、仕事での対応力を確認しようとするのです。
まず「嫌いな人」という表現は「苦手な人」と言い換えましょう。
「嫌いな人」という表現は、ネガティブな響きが強いため、使用は控えたほうが賢明です。
「苦手な人」という表現のほうが、響きが柔らかくなり、ネガティブなニュアンスも緩和されるため、聞きやすくなります。
正直に答えるのが基本ですが、いくら正直とはいえ、差別や偏見が含まれる回答は厳禁です。
「不潔な人」「太っている人」「頭の悪い人」などは、面接では避ける必要があります。
好ましいのは、社会常識とモラルにのっとった回答です。
「約束を守らない人」
「礼儀作法を心得ていない人」
「自分のことしか考えていない人」
誰もがうなずく、常識的な回答が賢明です。
社会常識とモラルに関係した回答をすることで、応募者にも、それが備わっていることをアピールできます。