「最近、腹が立ったことは何ですか」
「最近、いらいらした出来事を教えてください」
この質問の狙いは、応募者の感情の気質を探ること。
気分を害する出来事は、誰でもあることです。
大切なことは、きちんと感情をコントロールできるかどうかです。
どういった場面でいらいらして、どう対処するのかを確認するのが狙いです。
腹が立つことを前提に質問されるのは、答えづらいでしょう。
腹が立つ出来事はさまざまでしょうが、あくまで面接であることを意識してください。
「政治家の汚職を見ているとむかむかする」
「友人とけんかをした」
単なる悲観論では話が続きません。
また、非常識な内容にも要注意です。
「親からの仕送りが少ないことに、腹が立った」
「年配者から礼儀作法について指摘され、腹が立った」
社会常識を疑われる出来事は慎むべきです。
正直に答えるのは当然ですが、正直すぎる発言は慎むのが賢明です。
あくまで面接です。
腹が立った出来事を答えるときも、評価を考えたうえで回答することが重要です。
理想的な回答は「自分の未熟さに腹が立った」という内容で答えることです。
「資格取得のため徹夜をして、遅刻をしそうになった。時間管理が不十分だった自分に腹が立った」
「電車の中で勉強していると、つい居眠りをしてしまい、終点まで行ってしまった。そんな自分に腹が立った」
自分の未熟さに腹を立てる程度なら、ほほえましく思えるものです。
腹が立ったことを伝えると同時に、努力家で向上心が強いことをアピールできる効果もあります。