「浪人をしてしまった原因は、何ですか」
「留年をしているようですが、何が原因ですか」
浪人や留年の経験がある人は、聞かれやすい質問です。
学力不足が原因であるのはわかりきったこと。
面接官が知りたいのは、学力不足ではなく、学力不足に陥った原因です。
まず、浪人や留年が悪いと思い込むのは誤解です。
もちろんスムーズな進学が理想的ですが、中には複雑な事情を抱えた人もいるでしょう。
第1志望を諦めたくない気持ちが強くて浪人した人もいれば、病気や事故のため留年した人もいるはず。
面接官も、先入観や固定観念で判断したくないと考えているため、原因をきちんと確認したいのです。
「努力したが及ばなかった」という方向で答えるのが一番です。
アルバイトやボランティア活動で忙しかった人もいるでしょう。
病気や家庭の事情があった人も多いのではないでしょうか。
制限の多かった状況の中で、最大限の努力をしたという説明をしましょう。
原因に、人生に対する真面目な姿勢を含めることが大切です。
懸命に努力したうえでの結果なら、悪い影響はほとんどありません。
むしろ「困難を乗り越えてよく頑張った」と、評価する面接官もいるはずです。
原因の回答に加えて、浪人や留年の経験をポジティブに答えてみるのはいかがでしょうか。
大変な時期でありながらも、前向きに頑張った様子が伝わるように答えましょう。
浪人や留年を通して、人として成長できた点があるはずです。
人生で大切な価値を発見できたこともあるでしょう。
自分と向き合うことで発見できた魅力もあるでしょう。
自己管理の習慣化、ストレス解消法、精神力の鍛錬などでもかまいません。
マイナスをプラスに変えた点をアピールできれば、浪人や留年が、明るい印象に変わります。