執筆者:水口貴博

ペットから尊敬される飼い主になる30の方法

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ペットの理解できない行動を、理解してあげる。

ペットの理解できない行動を、理解してあげる。 | ペットから尊敬される飼い主になる30の方法

私がペットを飼っているときの楽しみの1つに「ペットの理解できない行動」があります。

どんな動物にも、理解できない行動があります。

人とペットとでは生物的に大きく異なるため、人間からすると、理解ができないだけです。

必ず何か理由があります。

実のところ、飼い主が意味を知らないだけです。

たとえば、犬には「穴を掘る」という不可解な行動があります。

犬を飼ったことがある人なら、一度は目にしたことがあるでしょう。

よくよく考えてみると、理解できない行動です。

別に、土の下に宝物が隠されているわけではありません。

土を掘って何かあるのかと思ってみてみると、特に何もありません。

意味がわからない。

「なぜだろう」と思います。

そんなとき、本で調べたりインターネットで調べたりします。

すると「鎖につながれていると動けないので、単なる暇つぶしで穴を掘る」と書かれていました。

それがわかると「なるほど」と思います。

例えて言うなら、人間がストレスをためたときにする貧乏ゆすりのようなものです。

暇であったり、ストレスをためていたりします。

そういう理由がわかると、もう少し散歩のタイミングを早めたり、歩く距離を増やしたりしてあげようと思います。

もちろん犬が穴を掘る理由はほかにもいくつか存在しますが、いずれにせよ何か意味があります。

そのペットたちの理解できない行動を、少しでも理解してあげようとするのが飼い主の仕事です。

もう1つ例を挙げましょう。

犬と言えば、おしっこの仕方に特徴があります。

これも私が「理解できない!」と思ったことの1つです。

人間の場合は、おしっこをするとき、一度にすべて出し切るような形を取ります。

しかし、犬の場合は、なぜか一度にすべて出し切らない。

何度も回数を重ねて、こまめに出そうとします。

散歩に行くと、電柱があるたびに立ち止まっておしっこを少しだけします。

また次の電柱で立ち止まっておしっこを少しだけする。

「なぜそんなわけのわからないことを?」

人間からは理解できません。

そういうときも、やはり調べてみます。

すると「自分のにおいを増やして、縄張りを作るため」という理由がわかります。

犬同士にも縄張り争いがあり、自分のテリトリーを少しでも増やしたい欲求があるのだそうです。

人間が「少しでも自分の土地を増やしたい。部屋を広くしたい」という感覚に似ています。

「なるほど。そういう意味があったのか」と、合点します。

それがわかると、ペットへの見方が変わります。

穴を掘ったり、おしっこをしたりする姿を見て、飼い主としてはにやりとしてしまいます。

ペットの理解できない行動がなくなるまで、飼い主はペットの気持ちをわかってあげようとします。

ペットショップの店員に聞いてもいいです。

本やインターネットで調べるのもいいでしょう。

同じペットを飼っている先輩に聞くのもよしです。

何か答えが見つかるはずです。

だんだんペットの気持ちに近づいていけるようになります。

自分は人間であるにもかかわらず、自分が犬になったかのように、犬の気持ちがわかるようになります。

猫にも、モルモットにも、インコにも、カメにも、何か理解できない行動があるはずです。

ペットの気持ちをわかってあげようとする行動が大切なのです。

ペットから尊敬される飼い主になる方法(27)
  • ペットの理解できない行動を見つけたら、すぐ調べる。
謝るという行為には、相手への謝罪と同時に、自戒の念が込められている。

ペットから尊敬される飼い主になる30の方法

  1. 田舎には、都会にはない自然と野生動物たちがいる。
  2. 動物との出会いは、ある日、突然。
  3. ペットを飼うのは、そもそも親に反対されるもの。
  4. ペットは、家族の一員である。
  5. ペットがいるだけで、生活の華やかさはずいぶん変わる。
  6. 自己啓発書100冊読むより、ペット1匹飼うほうが、はるかに成長できる。
  7. 未成年者がペットを飼うというのは、すごいこと。
  8. 人間の運命は自分で決められる。
    ペットの運命は、自分では決められない。
  9. ペットにも人間と変わらない表現を使うほうが、人間味を帯びてくる。
  10. 動物に触れていると、哲学ができる。
  11. なぜ、あらゆる動物は、他者と出会ったとき、反射的に目を見るのか。
  12. 自分がおいしく感じる食事を、ペットも同じように感じるとは限らない。
  13. ペットの種類によって、生活習慣はまったく異なる。
  14. 中途半端な気持ちなら、ペットは飼わないほうがいい。
  15. ペットについて勉強すると、さらに親近感が湧くようになる。
  16. どんなに寂しい都会生活も、ペットのおかげで救われる。
  17. 動物園に行くと、人としての野性的本能が目覚めてくる。
  18. ペットを飼ったほうが、掃除の習慣がつきやすくなる。
  19. ペットがいるほうが、なぜか恋人ができやすくなる理由。
  20. ペットを飼うと、自然と性格が明るくなる。
  21. ペットのいたずらには、飼い主へのメッセージが含まれている。
  22. 「問題なく育っているけど、何か物足りない」そう思ったら、プレゼントしてほしいものがある。
  23. ペットを育てるときに必要なのは、ギブ&ギブの精神。
  24. 癒してあげようとする人が、癒される。
  25. 悩んだり疲れたりしたときこそ、ペットとじゃれて、お告げを受け取る。
  26. 初めから完璧な飼い主はいない。
    ペットを飼い始めて頼られることで、飼い主らしくなっていく。
  27. ペットの理解できない行動を、理解してあげる。
  28. 謝るという行為には、相手への謝罪と同時に、自戒の念が込められている。
  29. 言うことを聞かないから叩くと、余計に言うことを聞いてくれなくなる。
  30. 本当に正しい育て方は、マニュアル本には書かれていない。

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