ペットと暮らし始めて変わったのは、生活スタイルです。
飼い主が親とすれば、ペットは子どもと同じ扱いです。
養う対象が増えることで、何かと気になることが増えます。
ペットを飼うことで、一番気になるのは「餌」のことです。
決められた時間に、決められた量の餌を欠かさず与えないと、ペットはすぐ死んでしまいます。
かなり気を使うようになります。
小学生のころ、ペットを飼い始めてから、授業中でもペットの餌のことを考えてしまうことがありました。
そんなときに限って「水口君、答えてください」と先生に当てられて、あたふたします。
忘れてならないのは、ペットの体調です。
いつもとは違い体調が悪そうだと、飼い主としても気が気ではなりません。
食べ残しがあったり、まったく口につけなかったりすると「どうしたんだろう。体調が悪いかな」と心配になります。
そうした大変さもありますが、もちろん明るいこともあります。
飼い主のしぐさや声に反応してくれたりします。
まったくもって無邪気な行動を見て、癒されます。
適度な遊び相手になり、ストレスが発散されます。
ペットのほとんどは、人よりはるかに早く成長します。
動物の種類によって異なります。
犬の場合なら、人のおよそ4倍のスピードで成長すると言われます。
猫の場合なら、人のおよそ5倍のスピードで成長すると言われます。
1カ月単位で、明らかに体が大きくなっているのは、飼い主としてはこの上ない喜びです。
親が子を育てて、きちんと育ってくれているという嬉しさがあります。
ペットがいると、家族との会話が自然に増えます。
家族全体でペットのことを気にかけるようになるからです。
「餌やった?」
「散歩にいった?」
「具合はどう?」
ペットを気遣う会話が増え、家族間のコミュニケーション量も増えます。
ペットに生活を明るくしてもらっているような感じです。
大変といえば大変です。
しかし、その大変さを超える、ぱっとなる明るさがあるのです。