執筆者:水口貴博

大きなことを成し遂げる30の方法

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批判をするばかりでは、何の解決にもならない。自分ができることから、始めよう。

批判をするばかりでは、何の解決にもならない。自分ができることから、始めよう。 | 大きなことを成し遂げる30の方法

2006年の暮れは「必修科目の履修漏れ問題」や「いじめの問題」が、特に目立って報道されるようになりました。

どれも文科省が関係している問題です。

一部の人は「文科省が今までほうっておいたからこうなった。文科省が悪い」と、文科省ばかりを名指しで批判します。

たしかにそうかもしれませんが、だからとはいえ文科省だけを叩けば、すべてが改善されるわけではありません。

そんなことを言う人に限って、自分は何も対策をしていないのです。

批判だけなら、誰でもできます。

批判をするくらいなら「自分には、何かできることはなかったのか」と考えることです。

「問題が起こったから、誰かの責任にしたい」というのは、人間の悪い癖です。

「いじめの問題が大きくなったから、誰かの責任にしたい」

「文科省の責任にしよう」

「すべて文科省の問題にすればいい」

このように考えている人ほど、考えの狭い人はいません。

誰かに対策をさせるのではなく「自分は何かできなかったのか」という議論をしてほしいのです。

いじめの問題も、自分がアプローチをすれば、防ぐ手だては何かあるはずです。

「必修科目が不足した問題は、高校に頼り切っていた自分が原因だ。単位の管理は自分でしよう」

こうした考えもあるはずです。

すべての問題は、自分が改善されるチャンスです。

せっかくの改善チャンスも、誰かの責任だけに押し付けてしまうと、成長のチャンスがなくなります。

私が文章を書くとき、注意を払っていることの1つに「批判をしない」というルールがあります。

批判をすれば、おのずから無責任で偉そうな文章になってしまうからです。

「あの人が悪い」

「あの人が全部悪い」

「彼らの責任だ」

このようにいえば、簡単に話が終わることです。

内容として間違っていなければ、批判は誰でも簡単にできる悪口です。

しかし、これでは根本的な解決にはなりません。

個人一人一人が改善意識を持たないと、全体として解決しない問題です。

私は「批判」をする代わりに「あなたがこうすればいいですよ」という話し方をしています。

人付き合いのコツにしても「悪口を言う人は最低だ。そんな人とは付き合わないほうがいい」と言えば簡単に終わる話です。

しかし、根本的な解決にはなりませんよね。

自分ができる改善策を提案しています。

「自分から挨拶をする」「感謝を口癖にする」などです。

悪口を言って問題が解決することはないように、批判をして問題が解決することはありません。

誰かの責任になすり付けるのではなく、自分ができる取り組みから行ってほしいのです。

本当の問題解決は、個人の取り組みが重要です。

相手が悪いからと言って、集中して罵るのではなく、まず自分に何かできないかと考える癖をつけておくことです。

大きなことを成し遂げる方法(22)
  • 批判をする暇があるなら、自分でもできる取り組みからする。
仕事をしながらのおかげで、たくさんの経験ができた。

大きなことを成し遂げる30の方法

大きなことを成し遂げる30の方法
  1. 100冊書いて、私は確信した。
    100冊書いて、私は確信した。
  2. 勉強をしてから始めない。<br>始めながら勉強をする。
    勉強をしてから始めない。
    始めながら勉強をする。
  3. 何をしたいのかがわからないと、何をすればいいのかもわからない。
    何をしたいのかがわからないと、何をすればいいのかもわからない。
  4. 目的は「わくわくすること」を設定しよう。
    目的は「わくわくすること」を設定しよう。
  5. 100点を目指さなかったから、うまくいった。
    100点を目指さなかったから、うまくいった。
  6. お金がなければ、知恵を出せ!
    お金がなければ、知恵を出せ!
  7. クレーマーとは、無償の支援者。
    クレーマーとは、無償の支援者。
  8. クレームや批判は、客観的な側面を知るきっかけになる。
    クレームや批判は、客観的な側面を知るきっかけになる。
  9. 中傷をしない。<br>褒めることで話をする。
    中傷をしない。
    褒めることで話をする。
  10. 睡眠を軽く考えない。<br>十分に寝ることが、成功への第一歩。
    睡眠を軽く考えない。
    十分に寝ることが、成功への第一歩。
  11. 自分でなくてもできることは、お願いする。<br>自分しかできないことに、集中する。
    自分でなくてもできることは、お願いする。
    自分しかできないことに、集中する。
  12. 徹底的な自動化は、成功への近道。
    徹底的な自動化は、成功への近道。
  13. さまざまなジャンルの本を読むことは、心の栄養になるだけでなく、視野も広げてくれる。
    さまざまなジャンルの本を読むことは、心の栄養になるだけでなく、視野も広げてくれる。
  14. 継続は力なり。<br>しかし、継続にも力が必要。
    継続は力なり。
    しかし、継続にも力が必要。
  15. おみくじは、大吉が当たるまで何度も引けばいい。
    おみくじは、大吉が当たるまで何度も引けばいい。
  16. 私に聞かれてもわからない。<br>実際に体験すれば、すぐわかる。
    私に聞かれてもわからない。
    実際に体験すれば、すぐわかる。
  17. 言葉の力は強い。<br>人生さえも変えてしまう力がある。
    言葉の力は強い。
    人生さえも変えてしまう力がある。
  18. 即興が、一番熱くて面白い。<br>下書きをしすぎると、説明書のようになってしまう。
    即興が、一番熱くて面白い。
    下書きをしすぎると、説明書のようになってしまう。
  19. 思い立ったらすぐ行動。<br>実践に勝る勉強はない。
    思い立ったらすぐ行動。
    実践に勝る勉強はない。
  20. 人との出会いが、一番嬉しかった。
    人との出会いが、一番嬉しかった。
  21. 大喜びをするのは、普段から嫌いなことをしているから。
    大喜びをするのは、普段から嫌いなことをしているから。
  22. 批判をするばかりでは、何の解決にもならない。<br>自分ができることから、始めよう。
    批判をするばかりでは、何の解決にもならない。
    自分ができることから、始めよう。
  23. 仕事をしながらのおかげで、たくさんの経験ができた。
    仕事をしながらのおかげで、たくさんの経験ができた。
  24. 大好きなことほど、しすぎないように気をつけよう。
    大好きなことほど、しすぎないように気をつけよう。
  25. 気分転換で、生活に栄養を与えよう。
    気分転換で、生活に栄養を与えよう。
  26. 100冊中の99冊は、自分の部屋以外で書いた。
    100冊中の99冊は、自分の部屋以外で書いた。
  27. テレビをオフにすると、自分の時間が増える。
    テレビをオフにすると、自分の時間が増える。
  28. 家族関係は、人生の土台である。<br>見えないところで支えている存在。
    家族関係は、人生の土台である。
    見えないところで支えている存在。
  29. 私は自分の人生に、意味が欲しかった。
    私は自分の人生に、意味が欲しかった。
  30. 100冊目を書き終えたときに感じたことは、感動ではなかった。<br>感謝だった。
    100冊目を書き終えたときに感じたことは、感動ではなかった。
    感謝だった。

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