「生涯現役」を目指して生きている人がいます。
生涯現役を宣言する人はみな、仕事を辞めるつもりはなく、生きているかぎり続けようとしています。
仕事にやりがいと生きがいを感じていて、一生続けたいと思っています。
たとえ定年で退職しても、別の職場に再就職して、生涯現役で働き続けようとします。
「生涯現役」を目指している人には、ある共通点があります。
ものすごく元気なのです。
「生涯現役」を目指している人に、弱々しい人はいません。
いつも笑顔で、気力に満ちています。
年齢より若々しく見え、心も若々しい。
信念があって、野心的です。
いつも目をきらきら輝かせていて、生きる強さがあります。
勢いとパワーがあって、笑顔があふれ、定期的な運動もしています。
死んでも生き返るのではないかというほど元気です。
本当に「生涯現役」を実現できそうな雰囲気があるのです。
「もともと強くて元気な人だから、生涯現役を宣言しているのだろう」
そう思うかもしれませんが、違います。
強いから「生涯現役」を目指すのではありません。
「生涯現役」を目指すから強くなるのです。
「生涯現役」を目指すと、それが「人生の目標」になるため、実現に向けて心と体が動き始めます。
目標を立てた瞬間、意識が変わった経験はないでしょうか。
スポーツで試合に出ることが決まった瞬間、もっと練習したくなり、モチベーションが高まった経験があるはずです。
受験で志望校を決めた瞬間、急にもっと勉強したくなり、勉強のやる気が湧き起こった経験があるはずです。
私たち人間は目標を立てると、達成までの道筋がイメージできるようになり、元気とパワーが湧き出るようになっています。
イメージによる力の1つですが、これと同じ現象が「生涯現役」を目標に掲げる人にも起こっています。
生涯現役を目指すことを決めると、達成までの道筋がイメージできるようになります。
人生に対する生きがいが生まれ、仕事に対する責任感と使命感が生まれます。
「これくらいでへこたれてはいられない。生涯現役を貫くなら、もっと張り切っていこう」という粘り強さが生まれます。
生き生きした人生を送りたいなら「生涯現役」を宣言することです。
「自分はもともと元気がないから、生涯現役なんて不可能」と思う人もいるでしょう。
元気でないなら、なおさら「生涯現役」を目標にして生きることです。
試験でも目標があると達成しやすくなるように、人生でも目標があると達成しやすくなります。
真剣に生涯現役を目指すと、健康に注意するようになります。
仕事のことを考えるので、ぼける心配も少なくなります。
生涯現役を目指せば、定年を越えてからも少なからず仕事による収入があるため、年金問題の悩みが軽減されます。
また、社会とつながることができるので孤立することもありません。
仕事を通して自分の存在価値を実感できるので、精神的にも安定します。
もちろん生涯現役の実現は容易ではありませんが、できる・できないは後の話です。
大切なことは「生涯現役」という目標を掲げ、それに向かって日々励むことです。
生涯現役を実現するのは大変ですが、だからこそ挑戦する価値があります。
「生涯現役」という目標を持つと、潜在的なパワーを発揮できるようになります。
第2の力が目覚め、心からやる気と元気が吹き出してくるでしょう。
「生涯現役」は、最高に素晴らしくて、最も価値のある目標の1つです。
「働いてばかりでかわいそう」と思うのではありません。
「一生自分を生かすことができ、社会とつながることができて羨ましい」と思うのです。
生涯現役というのは「死ぬまで社会貢献を続けたい」という意味でもあります。
「死ぬまで人から感謝され続け、死ぬまで社会とつながれる」ということです。
素晴らしい人生にしたいなら「生涯現役」を宣言しましょう。
単に宣言するのではなく、実現に向けて本気で宣言することが大切です。
本気で宣言すると、必ず意識が変わります。
人生というマラソンのフィニッシュ地点が明確になるため、生き方も考え方も変わります。
生涯現役ほど素晴らしい生き方はないのです。