「継続は力なり」ということわざがあります。
大きなことを成し遂げるために、大切なことです。
大切すぎて、いうまでもありませんね。
きっと「そんなことはわかっている」と思っていることでしょう。
それはそうなのですが、これが、難しいものです。
言葉では簡単に言えますが、実際はそう単純な話でもありません。
テレビをつければ、面白いテレビ番組に釘付けになる。
眠くなると、集中できなくなる。
夜になると、友人から電話がかかってくる。
寝ている最中に、電話がなって起こされる。
おなかがすけば、元気がなくなる。
一人暮らしだから、掃除、洗濯、買い物も必要。
そのうえ、仕事があって、1日の大半が取られる。
ほかの数多くの誘惑に目移りしてしまう。
自分の邪魔をするようなことばかりがたくさんあります。
私が100冊、本を書くにあたって苦労をしたのは、ここです。
「誘惑をいかに避けて通るか」ということです。
書くことそのものはたやすいことですが、邪魔されずに集中する環境を整えることが最も苦労したところです。
1日だけでもなく、1週間だけでもなく、1カ月だけでもなく、数年間にわたる継続は、なかなかできることではありません。
「継続は力」になりますが「継続そのもの」にも力が必要です。
何か継続できるような工夫や知恵を振り絞る必要があるのです。
私の場合、継続的な集中ができるように、さまざまな工夫をしています。
こうした工夫を凝らして、継続を保ってきました。
「1つのことを続けられない」という言葉を聞きますが、工夫が必要です。
知恵を振り絞り、努力が必要なのです。