私はこれまで、何度も辛口のユーザーに鍛えられてきました。
クレーマーと言ってもいいでしょう。
サイト上で、ちょっと気に入らないところがあると、わざわざ指摘してくれます。
「何とかしてくれ」
「ちょっとこれ、おかしいんじゃないの?」
「ここが変だよ」
「こうしたほうが、もっと見やすくなると思う」
別に私からお願いをしているわけではありませんが、わざわざ細かいところを指摘してくれます。
どれも耳の痛い話ばかりですが、往々にしてそうした内容は、自分のためになることばかりであったりするのです。
クレームを聞くのはつらいですが、指摘内容はたしかに正しい。
たくさんの人のクレームや批判を受けながら、サイトを向上させていくことができたのです。
通常「サイト診断」というサービスを受けるためには、いくばくかのお金を支払わなければなりません。
自分ではどうしても主観的になりますから、ほかの人に見てもらい、悪いところや改善するべきポイントを見てもらいます。
クレーマーというのは、このサイト診断を無償で提供してくれる支援者と考えることができます。
大変ありがたい存在です。
今、サイトのすべてのページに「目次」をつけていますが、実はユーザーからいただいたアイデアです。
「ページを移動しやすくするために、すべてのページに目次をつけてほしい」という要望から生まれました。
「次のページ」というリンクも、ユーザーからの注文が発端です。
すべてのクレームは、サイトを改善するきっかけになります。
ユーザーからの注文は、実現できる範囲内なら、できるだけ対応したいと思っています。
クレーマーとは、無償の支援者なのです。