「積極的に階段を使いましょう」
「健康のために、どんどん階段を利用しましょう」
健康指導でよく聞かれる言葉ですね。
エレベーターやエスカレーターは、現代社会の便利な乗り物です。
すっかり生活に浸透していて、日頃から当たり前に利用している人も多いことでしょう。
しかし同時に「罠」でもあります。
便利なものに頼ってばかりでは、なかなか足腰は鍛えられません。
できるだけ階段を使うことで運動の機会が増えます。
足腰の筋肉や心肺機能が鍛えられ、健康にもつながります。
誰でも今日から始められる健康習慣として、健康本でも定番のアドバイスとなっています。
健康意識の高いあなたなら、きっとすでにご存じのことでしょう。
ここからが本題です。
「積極的に階段を使う」
そう聞いたとき、あなたはどんな様子を思い浮かべますか。
おそらく「階段を上がること」をイメージするのではないでしょうか。
もちろんそれも立派な運動ですが、それだけではありません。
「階段を下りること」も、良い運動になるのです。
実は階段は、上がるときより下りるときのほうが、筋肉や神経をよく使っていることがわかっています。
研究によると、階段を下りる動作は、筋力トレーニングとして非常に効果的であることが明らかになっています。
また下りる動作には、関節と筋肉の協調性が求められるため、脳の神経系に良い刺激を与え、バランス能力を鍛えます。
階段を上がるのは大変に感じますが、実際は下りる動作のほうが筋肉や神経がしっかり使われていてトレーニング効果が高いのです。
「積極的に階段を使う」と聞くと、上がるときも下りるときも使わなければいけないものだと思いがちです。
下りるときだけでもいいのです。
たとえば、疲れていて、階段を上がる気力がないときもあるでしょう。
そんなときは「上がるときはエスカレーター、下りるときは階段」という方法でいきましょう。
これも立派な「階段の活用」です。
上がるのは大変でも、下りるのは比較的楽なので、取り組みやすいはずです。
実際には下りるときのほうがトレーニング効果が高いのですから、これほどうまい話はありません。
長い階段ほど、トレーニング効果も高まります。
下りだけ階段を利用するのも、健康には十分有効なのです。