人は誰でも老いを迎えます。
若いとは言えない年齢に差しかかったとき、自分の年齢に嘆く人がいます。
「もう30だから」
「もう40だから」
「もう50だから」
そんなセリフを吐いて、ため息を漏らすのです。
何かチャレンジしたいことがあっても「今さら遅い」「もう若くない」と不満を口にします。
しわもしみも白髪も目立ち始め、筋力や体力の衰えも気になるところです。
若いとは言えない年齢に差しかかると、自分の年齢に悲観的になっている人が少なくありません。
ここに大きな誤解があります。
「時間がない」というのは大きな誤解です。
今や「人生100年」の時代です。
すでに日本人の平均寿命は、男女ともに80歳を超えています。
一昔前は「人生80年」が主流でしたが、医学や医療の進歩により、今や「人生100年」が現実的になりつつあります。
若いとは言えない年齢かもしれませんが、見方を変えれば、感じ方が変わります。
「もう30になってしまった」と思っても、まだまだ時間はあります。
人生100年時代から見れば「まだ70年もある」と言えます。
まだまだ十分な可能性があり、転職をするにはベストタイミングと言えるでしょう。
「もう40になってしまった」と思っても、時間の余裕はたっぷりあります。
人生100年時代から見れば「まだ60年もある」と言えます。
40代で転職する人は多いですし、会社を辞めて起業する人も少なくありません。
「もう50になってしまった」と思っても、大したことはありません。
人生100年時代から見れば、ようやく折り返し地点に到達したにすぎません。
50代とはいえ、まだまだ体力も時間も有り余っています。
行きたいところがあれば、どしどし旅行をして各地に足を運んでみるのもすてきです。
60歳なら「まだ40年もある」と言え、70歳なら「まだ30年もある」と言えます。
アメリカでは、高齢者の大学生は普通のことで大勢います。
人は、何歳からでも新しいことを始められます。
あなたは今、何歳でしょうか。
100から引いて、残り時間を計算してみてください。
意外とたっぷり時間があることに気づくでしょう。
もちろん100歳まで生きるとは限りません。
人生では「まさか」が起こる可能性もありますが、そのときはそのときで考えましょう。
人生を生きるうえで、将来に明るい希望を持つことが大切です。
ただし時間はたっぷりあっても、時間が過ぎるのは年齢を重ねるにつれて早くなる傾向があります。
ぼうっとしていると、あっという間に1年が過ぎるので要注意。
やりたいことがあるなら、早めに取りかかりましょう。
「いつかやりたい」と思っていることは、できるだけ早く実現させてください。
明日始めようと思うくらいなら、今日から始めたほうがいい。
先延ばしにするくらいなら、前倒しにしましょう。
読みたい本も、見たい映画も、行きたいところも「善は急げ」です。
何かを始めるのに、遅すぎることはないのです。