誇らしげに自分の病気を語る人がいます。
「血圧は普段から150もあってね、私くらい高血圧の人間はいませんよ」
「私なんてこの年で腰痛持ちですよ」
「この年ですでに手術を3回経験しています。大したものでしょ」
「アルコールの飲み過ぎで、肝臓の数値が悪いんですよ」
「毎日タバコを2箱は吸います。普通の喫煙者には負けません」
自分が病気持ちであることを、勲章と言わんばかりに堂々と語るのです。
時には友人や同僚と「病気自慢の大会」が繰り広げられることもあります。
「私のほうが悪い」「いえいえ、私のほうがもっと悪い」と、不健康で争うのです。
生活改善の話でもあるのかと思いきや、まったくそういう話は出ません。
病気自慢なんてしないことです。
病気自慢は、病気を肯定することになります。
たしかに年を取れば、病気はつきものです。
人間であるかぎり病気は避けて通れませんが、それでもできるだけ病気は避けておきたいもの。
病気は、ないほうが絶対いいものです。
病気自慢が癖になっていると、できるだけ悪い病気でなければいけなくなります。
病気になっても反省しなくなります。
病気の改善意欲がなくなるうえ、自慢ネタを作るために、ますます不摂生な生活を送るようになります。
これほど愚かなことはありません。
寿命は縮み、医療費も高額になります。
誇らしく語るなら「病気自慢」ではなく「健康自慢」をしましょう。
病気自慢はNGですが、健康自慢はOKです。
健康自慢はどれだけ語ってもかまいません。
むしろ健康自慢ができるようになりたい。
健康自慢をするためには健康でなければいけないので、日頃から健康的な生活を意識するようになります。
健康を維持するためには、日頃からの健康管理が必要です。
食事、運動、睡眠、ストレス解消を、きちんと心がけるようになります。
健康診断の結果で不安なところが見つかれば、A判定が出るように食生活を見直したくなります。
健康自慢ができる仲間がいれば大切にしましょう。
健康な人たちで、健康自慢の大会を開くのも良し。
お互いを励まし合って、健康へのモチベーションを奮い立たせましょう。
健康診断で引っかかっている人でも、まだまだ望みはあります。
これから健康自慢ができるよう、生活を改善していけばいいのです。
「今さら改善しても手遅れ」と思うのではなく「今からでも間に合う」と考えましょう。
何もしないよりは、はるかにましです。
今すぐ改善に取り組む姿勢が大切です。
努力は裏切りません。
早く改善に取りかかれば、結果が出るのも早くなります。
きちんと健康管理を心がければ、オールA判定も夢ではないのです。