仕事の予定をびっしり入れようとする人がいます。
毎日朝から晩まで予定がたくさん入っていると、充実しているように感じるもの。
いかにも仕事ができる人のように映ったり、社会から求められているように感じたりもしますね。
忙しさに充実感を覚える人は少なくありません。
予定をびっしり埋めることをポリシーとしている人もいるようです。
特に仕事が生きがいになっている人は、その傾向が顕著です。
たくさん予定があることに快感を覚える人もいるのではないでしょうか。
しかし、ここに落とし穴があります。
息つく暇もないほど忙しいことほど危険なことはありません。
忙しくなればなるほど、大切なチャンスがつかめなくなるからです。
たとえば、遊びの誘いがあっても、忙しいと断らなければいけません。
仕事のチャンスが舞い込んでも、忙しいと断らなければいけません。
行きたいコンサートがあっても、忙しいと諦めなければなりません。
予約困難なお店に急な空きが出ても、忙しいと諦めなければなりません。
おいしい料理を食べる機会があっても、忙しいとゆっくり味わう暇がありません。
仕事で忙しいと、妻の出産に立ち会うチャンスを逃します。
わが子の参観日や運動会に行くチャンスも逃します。
友人からの飲み会の誘いがあっても、断らなければいけません。
あまりに忙しいと健康診断に行く暇もありません。
何らかの病気がある場合、早期発見のチャンスを逃します。
忙しいのはいいのですが、忙しすぎるのはよくありません。
時間に余裕がないと、チャンスがあってもつかめなくなります。
「あのとき時間があれば……」と後から悔やんでも、時すでに遅し。
余裕のない忙しさは、毒にしかなりません。
びっしり予定で埋められたスケジュール帳は、言い換えると、チャンスの入り込む隙間がないということです。
ビジネスのチャンス、出会いのチャンス、遊びのチャンスなど、あらゆるチャンスを逃すのです。
チャンスは、突然やってくるものです。
何の前触れもなく、いきなり目の前に現れます。
チャンスをつかみたいなら、適度な暇を作っておくことが大切です。
スケジュール帳に白紙があると落ち着かないようではいけません。
忙しくなりすぎないよう、適度な暇を作っておきましょう。
時間に余裕を作っておくことは大切です。
スケジュール帳には、適度に白紙を作っておくほうがいいのです。