私たちは、昔から「好き嫌いがあってはいけない」と言われてきました。
「人の好き嫌いがあってはいけません」
「食べ物の好き嫌いがあってはいけません」
親や先生から耳にたこができるほど言われてきたものですね。
しかし、それはいかがなものでしょうか。
多少の好き嫌いはあってもいいのではないでしょうか。
たしかに好き嫌いがないほうが良いのはわかりますが、それを完全に実現させるのは難しい。
「好き嫌いをしてはいけません」と言っている親や先生でも、実は好き嫌いがたくさんあるはずです。
表には見せないだけで、本音としては好き嫌いがあるはずです。
苦手な人もいれば、苦手な食べ物もあります。
生理的に無理な人もいれば、生理的に受け付けない食べ物もあるでしょう。
「無理やり好きになる」というのもおかしな話です。
無理やり好きになろうとすると、ますます抵抗感が強くなりそうです。
「私は好き嫌いがありません」は理想的ですが、聖人君子でないかぎり、実現するのは困難といえます。
好き嫌いは、あってもいいのです。
好き嫌いがあるのは、むしろ人間らしいことです。
嫌いな人もいれば、嫌いな食べ物もあるし、それは人間として当たり前のことです。
好き嫌いがある自分を受け入れましょう。
好き嫌いがある自分を責めません。
責めたところで当たり前のことですから仕方ないのです。
これからは「好き嫌いは、あってもいい」という考え方で生きてください。
人間味があっていいことです。
ありのままの自分を受け入れると、肩の荷が下り、自然体で生きられます。
好き嫌いがある自分を受け入れると、人生を生きやすくなるのです。