出会うことと仲良くなることは違います。
「出会うことができれば仲良くなれる」
そう思っているなら、残念ですが誤解です。
出会って仲良くなれるケースもありますが、仲良くなれないケースも少なくありません。
特に相手が雲の上の存在であれば、出会うことはできても仲良くなるのは難しくなるのが一般的です。
たとえば、有名アーティストとファンの関係です。
ファンが有名アーティストと出会うことはできます。
会場に出向いて、挨拶をしたり握手をしたりサインをもらったりすることはできるでしょう。
しかし、友人関係になるのは難しいのが現実です。
そこには強い上下関係があるからです。
同じ人間同士ではあるものの、実力・実績・名声といったリスペクトされる要素に大きな隔たりがあります。
相手と仲良くなるためには、お互いに釣り合っていなければいけません。
有名アーティストと仲良くなりたいなら、自分が有名アーティストになることです。
有名アーティストは、有名アーティストと仲良くなれます。
実力・実績・名声といったリスペクトされる要素を身につけることです。
そうすれば話や価値観が合いやすくなるため、同胞意識・仲間意識が生まれ、仲良くなれます。
「釣り合っている」という点が重要なのです。
出会うのは簡単です。
仲良くなるのが難しいのです。
あなたに出会いたい人がいて、その人と仲良くなりたいなら、まずその人と同じレベルまで自分を高めておく必要があります。
明確な尺度があるわけではありませんが、一言で言えば「リスペクトされる要素」です。
完全に同じである必要はありませんが、少なくとも張り合えるくらいにはなっておくことです。
実力を身につけ、実績を積み上げ、知名度を上げて、リスペクトされる要素を高めておくことです。
そうすれば、出会いだけで終わらず、仲良くなれます。
対等な関係があるからこそ、友人関係に発展します。
自分のレベルを上げるには、時間も労力もかかり、努力と苦労が伴います。
もちろん自分を高めるためには、相当のお金も必要になりますが、だからこそ挑戦する価値があります。
相手と同じレベルまで自分を高めることができれば、仲良くなれるのは、その有名アーティストに限りません。
レベルが同じでさえいれば、ほかの業種の人とも仲良くなれます。
レベルの高い人間関係が生まれるのです。