出会いには法則があります。
「いい出会いは忙しいときにある」と相場が決まっています。
暇なときに出会いがあればいいのですが、そういうときに限って出会いがありません。
不思議なことに、出会いは忙しいときにあります。
なんとも不都合な法則です。
ばたばた目まぐるしく忙しいときは、なぜかいい人と出会いやすくなる。
しかも忙しければ忙しいほど、いい出会いがあります。
いい出会いがあるのは嬉しい一方、出会いがあるときに限って忙しいのは残念です。
「もっと余裕があるときに出会えればよかったのに」ともやもやした気持ちになります。
いい出会いがあっても、忙しいせいでチャンスをつかみきれない状況が多いのです。
なぜ忙しいときに限って、いい出会いがあるのか。
それは、スピードと行動力を発揮しているからです。
スピード感を持ってたくさん行動していると、自然と出会う人の数も増えます。
あちこち動き回っていろんな場所を訪ねていると、忙しさに比例して出会いも増えます。
不思議なことにスピードを出していると、普段なら恥ずかしくてためらうこともできてしまいます。
必然的にいい出会いに当たる確率も上がるのです。
ここで難しいものがあります。
いい出会いをするためには、忙しくなることが必要です。
ところが、忙しいときは、いい出会いがあってもじっくり話をする余裕がありません。
では、どうするか。
「忙しいが、時間を捻出できるだけの余裕はある」という状態にすることです。
忙しいことと余裕があることは相反しているようですが、工夫次第で両立させることが可能です。
ポイントは「予定の組み立て方」にあります。
どんなに忙しくても、終日びっしり予定を詰め込むことはしません。
あらかじめ予定と予定の間に「一定の空白時間」を設けておきます。
本棚に隙間なくびっしり本を詰め込むのではなく、余裕を持たせて本を入れるイメージです。
そうすれば、予定を前後にずらしたり入れ替えたりできるため、調整がしやすくなります。
多忙の中、突然いい出会いに恵まれても調整できるため、うまく時間を捻出できます。
忙しさの中に余裕を作るのではなく、余裕の中に忙しさを作りましょう。
貴重なチャンスをしっかりつかみ取れるのです。