「爪を噛みたくなったが、我慢した」
「貧乏ゆすりをしたくなったが、じっとこらえた」
「舌打ちをしそうになったが、ぎりぎりで抑えた」
癖を我慢できたら、その直後が大切です。
自分で自分を褒めてあげてください。
自分を認め、高く評価しましょう。
「わざわざ褒めるほどのことでもない」と思うかもしれませんが、誤解です。
たしかに小さなことではありますが、癖を我慢できたことは事実。
衝動を抑えることができました。
自分に打ち勝ちました。
きちんと意識をすることで、自分の動作を修正できました。
これを達成と言わずして何と言うのでしょう。
表向きだけ見ると、じっと何もしていないだけですが、心の中では勝負に勝っています。
癖を我慢できたことも「小さな達成」としてカウントできます。
癖の衝動を我慢しただけで、十分褒めるに値します。
癖を直す努力は、周りから褒められにくいのが特徴です。
新しいアクションを起こすわけではありません。
癖を直す努力は、アクションを起こさないようにするため、周りの人は気づきにくい。
誰も褒めてくれないのですから、なおさら自分で褒めることが大切です。
癖を我慢できたら、きちんと自分を褒めてあげてください。
心の中で褒め言葉を唱えるだけでいいのです。
「よく耐えた」
「よく頑張った」
「この調子だね」
あまり大げさに褒める必要はありません。
あくまで小さな達成ですから、小さな達成らしく、静かに褒めるのがポイントです。
自分を褒めると、自己肯定感が高まり、モチベーションも維持しやすくなります。
自分を認めた感が出て、セルフイメージが高まります。
褒めるのに抵抗があるなら、ガッツポーズはいかがでしょうか。
ガッツポーズもおすすめです。
軽く握り拳を作ってみましょう。
握り拳を軽く上下に振ると「よしよし!」という感覚になるでしょう。
プロスポーツ選手が、ヒットやシュートを決めた瞬間のポーズとして定番です。
ガッツポーズをしながら、心の中で「よし」という一言を唱えるだけでも違います。
自分を認めた感覚が生まれ、嬉しくなるでしょう。
自分を認めることは、わがままとは違います。
きちんと達成できたことに対する称賛です。
小さなこととはいえ、素直に自分の努力を認めることになるので、素晴らしいこと。
自分を褒めると嬉しくなり、癖を我慢しやすくなります。
好循環のサイクルが生まれ、ますます癖の改善に向かうのです。