執筆者:水口貴博

悪い癖を直す30の方法

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「癖の置き換え」で、無意識の癖を直す。

「癖の置き換え」で、無意識の癖を直す。 | 悪い癖を直す30の方法

癖を直す有効手段の1つ。

それは「癖の置き換え」です。

癖を直すとき「何もしないこと」を心がけることになります。

しかし、何もしないとはいえ、なかなか難しいもの。

「じっとするくらいなら、何かをしたい」という人も多いでしょう。

ストレスが影響しているものは、吐き出したい衝動が抑えきれず、苦労することがあるはずです。

そんなときこそ「癖の置き換え」が有効です。

別の癖に置き換えることで、癖を直していけます。

置き換える癖は、悪影響のないことが条件です。

なるべく「自然に見える癖に置き換える」というポイントが重要です。

悪い癖から悪い癖に置き換えては意味がありません。

なるべく自然に見える癖に置き換えましょう。

湧き上がる衝動を別の方向に向けることで、パワーやストレスをうまく吐き出せます。

難しく思えますが、実際はとても簡単です。

たとえば、貧乏ゆすりの癖があるとします。

貧乏ゆすりをしたくて足元がむずむずしたとしたら「足の裏を地面につける」という癖に置き換えます。

足の裏で地面を押すようなイメージで、ぐっと力を入れればいい。

足の裏を地面につけるなら、不自然な様子は一切ありません。

ペン回しの癖があるとします。

ペンを回しそうになったら「ペンを握る」という癖に置き換えます。

ペンを握る動作なら、自分の印象を下げることも迷惑をかけることもありません。

指をぽきぽき鳴らす癖があるとします。

指を鳴らしたくなったら「手を握ったり広げたりする」という癖に置き換えるといいでしょう。

ちょっとした手の体操になります。

周りから見ても「手の体操をしているのかな」と思われるくらいでしょう。

迷惑になったり不快感を与えたりすることもありません。

鼻をほじる癖があるとします。

鼻をほじりたくなったら「ティッシュで鼻をかむ」という癖に置き換えてはいかがでしょうか。

礼儀正しくて、マナーを守っている様子に見えます。

悪い癖を良い癖に置き換えることができれば理想的

最も理想的なのは「悪い癖を良い癖に置き換える」というものです。

たとえば、舌打ちをする癖があるとします。

舌打ちをしそうになったら「口角に力を入れる」という癖に置き換えてみてはいかがでしょうか。

口角に力を入れると、にっこりほほ笑む表情になります。

むっとしそうな場面で、にっこりほほ笑むことができ、余裕と貫禄かんろくを見せることができるでしょう。

これらは一例です。

あなたなら、どんな癖に置き換えますか。

どんな癖に置き換えるかは、あなたの好みに応じて考えてみてください。

なりたい自分をイメージしながら、置き換える癖を考えるといいでしょう。

少し知恵と工夫が必要ですが、ぜひ頭をひねって考えてみてください。

置き換える癖を考えるのも、面白くて楽しい作業になるはずです。

悪い癖を直す方法(16)
  • 悪い癖を、別の癖に置き換える。
癖をやめているのではない。
「癖をやめる」という癖をつけているのだ。

悪い癖を直す30の方法

  1. 癖が直らないのではない。
    癖の直し方を知らないだけだ。
  2. 癖に支配されるのではない。
    癖を支配するのだ。
  3. 癖も個性の1つ。
    ただし、悪影響があるなら、直しておくほうがいい。
  4. 悪い癖を書き出すことで、認識を促そう。
  5. 癖の現状を記録して、客観的な状況を把握する。
  6. 癖には、2種類ある。
    良い癖と悪い癖。
  7. 「癖を直す、やめる」と公言する。
    自ら逃げ道を断つ人が、目的を達成する。
  8. 決意が固まるから、宣言書を書くのではない。
    宣言書を書くから、決意が固まる。
  9. 悪い癖を直すことは、普通になるだけではない。
    スマートな自分に生まれ変わることでもある。
  10. 癖の原因は3つある。
    ストレス、快感、模倣。
  11. 「悪癖改善ノート」を作って、日々の結果を記録する。
  12. 疑うから、癖が直らない。
    信じるから、癖が直る。
  13. いきなり「完全」を目指す必要はない。
    最初の目標は「半分」で十分。
  14. 物理的に不可能な状態にしておけば、癖が直るのも早くなる。
  15. 見られている意識を持つ。
  16. 「癖の置き換え」で、無意識の癖を直す。
  17. 癖をやめているのではない。
    「癖をやめる」という癖をつけているのだ。
  18. 癖が出そうになったときの2つの代替行動。
    腕組み、握り拳。
  19. 「絶対直らない」と思う癖ほど、あっさり直る。
  20. 素早く動いていると、なかなか癖が直らない。
    ゆっくり動いていると、きちんと癖が直る。
  21. 悪い癖を直すなら、多忙な時期は避けておく。
  22. 癖を直すには、どのくらいの時間が必要か。
  23. 「特訓期間」のありなしで、癖の直り方が変わる。
  24. 自分を甘やかしていると、なかなか癖をやめられない。
    自分に厳しくなると、きちんと癖をやめられる。
  25. 癖を我慢できたら、きちんと自分を褒めよう。
  26. 癖を放置したときの悪影響を書いて、危機感・緊張感を高めよう。
  27. うっかり癖が出たとき、いらいらするのではない。
    反省するのだ。
  28. 癖を直すことを癖にすることも、自己管理の1つ。
  29. 悪癖に悩んでいるうちは、まだ大丈夫。
    悪癖に悩まなくなったら、本当に終わり。
  30. 悪い癖を直すことは本来、面白いこと。
    面白がったら、簡単に悪い癖は直る。

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