執筆者:水口貴博

悪い癖を直す30の方法

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悪い癖を書き出すことで、認識を促そう。

悪い癖を書き出すことで、認識を促そう。 | 悪い癖を直す30の方法

あなたは今、どんな悪い癖がありますか。

「自分に悪い癖があることくらいわかっている」と思う人も多いでしょう。

自分のことをよく知っているのは自分です。

自分の悪い癖は自分が一番よくわかっていると思うのも当然のこと。

しかし、いくらわかっているとはいえ、頭で考えているだけでは認識がぼんやりしがちです。

人間は、忘れる生き物です。

思っているだけでは、忘れてしまいます。

今は認識できていても、時間が経つと希薄になるでしょう。

認識が希薄になると、決意も行動も曖昧になります。

「悪い癖があるかもしれない。あるような気がする」といったぼんやりした状態になる。

最終的に悪い癖の存在すら忘れてしまうのです。

そこで大切なのは「きちんと紙に悪い癖を書き出す」という行為です。

「書く」という行為には、視覚化だけでなく、認識を促す作用があります。

紙に書き出すことで、目で見えるようになります。

目に見える形になるから「自分にはこんな悪い癖がある」と認識できます。

認識できるから、そこに意識を集中させることができ、直せるようになります。

自分の悪い癖を客観的に眺めることで「やっぱりよくないね」「絶対直したほうがいい」と再認識できます。

危機感や緊張感も出てくるでしょう。

無意識なので自分では気づいていない癖もあるかもしれません。

思いつくかぎりでいいので、すべて書き出してみましょう。

「本当に直せるのだろうか」と不安に思う癖であってもいいので、とにかく書き出すことが大切です。

書き方は、シンプルな箇条書きでかまいません。

悪い癖があるなら、1つ残らず書き出してみましょう。

  • 爪を噛む癖
  • 髪を触る癖
  • 鼻をほじる癖
  • 貧乏ゆすりをする癖
  • ペン回しをする癖
  • ぼうっと口を開ける癖
  • 舌打ちをする癖
  • ため息をつく癖
  • 独り言をつぶやく癖
  • くちゃくちゃ音を立てて食べる癖

悪い癖の種類は、見栄えの悪いものから不衛生なものでさまざま。

手間や時間はかかりますが、それだけの価値はあります。

紙に書き出さなくても直せますが、紙に書き出すと、もっと直しやすくなります。

さほど時間も手間もかかりません。

面倒くさく感じても、最初のステップとしてぜひ取り組んでください。

書き出した癖の後に「直す」という言葉を加える

悪い癖を書き出したら、もう1つ大切な作業があります。

書き出した癖の後に「直す」と付け加えてください。

たとえば「爪を噛む癖」であれば「爪を噛む癖を直す」と書き加えます。

「舌打ちの癖」であれば「舌打ちの癖を直す」と書き加えます。

「独り言をつぶやく癖」であれば「独り言をつぶやく癖を直す」と書き加えます。

シンプルに箇条書きをした悪い癖に「改善」の意味が加わり「目標」に変わりました。

今後あなたが心がける課題です。

これで、悪い癖を直す準備が整います。

悪い癖を直す方法(4)
  • 悪い癖を書き出すことで、認識を促す。
癖の現状を記録して、客観的な状況を把握する。

悪い癖を直す30の方法

  1. 癖が直らないのではない。
    癖の直し方を知らないだけだ。
  2. 癖に支配されるのではない。
    癖を支配するのだ。
  3. 癖も個性の1つ。
    ただし、悪影響があるなら、直しておくほうがいい。
  4. 悪い癖を書き出すことで、認識を促そう。
  5. 癖の現状を記録して、客観的な状況を把握する。
  6. 癖には、2種類ある。
    良い癖と悪い癖。
  7. 「癖を直す、やめる」と公言する。
    自ら逃げ道を断つ人が、目的を達成する。
  8. 決意が固まるから、宣言書を書くのではない。
    宣言書を書くから、決意が固まる。
  9. 悪い癖を直すことは、普通になるだけではない。
    スマートな自分に生まれ変わることでもある。
  10. 癖の原因は3つある。
    ストレス、快感、模倣。
  11. 「悪癖改善ノート」を作って、日々の結果を記録する。
  12. 疑うから、癖が直らない。
    信じるから、癖が直る。
  13. いきなり「完全」を目指す必要はない。
    最初の目標は「半分」で十分。
  14. 物理的に不可能な状態にしておけば、癖が直るのも早くなる。
  15. 見られている意識を持つ。
  16. 「癖の置き換え」で、無意識の癖を直す。
  17. 癖をやめているのではない。
    「癖をやめる」という癖をつけているのだ。
  18. 癖が出そうになったときの2つの代替行動。
    腕組み、握り拳。
  19. 「絶対直らない」と思う癖ほど、あっさり直る。
  20. 素早く動いていると、なかなか癖が直らない。
    ゆっくり動いていると、きちんと癖が直る。
  21. 悪い癖を直すなら、多忙な時期は避けておく。
  22. 癖を直すには、どのくらいの時間が必要か。
  23. 「特訓期間」のありなしで、癖の直り方が変わる。
  24. 自分を甘やかしていると、なかなか癖をやめられない。
    自分に厳しくなると、きちんと癖をやめられる。
  25. 癖を我慢できたら、きちんと自分を褒めよう。
  26. 癖を放置したときの悪影響を書いて、危機感・緊張感を高めよう。
  27. うっかり癖が出たとき、いらいらするのではない。
    反省するのだ。
  28. 癖を直すことを癖にすることも、自己管理の1つ。
  29. 悪癖に悩んでいるうちは、まだ大丈夫。
    悪癖に悩まなくなったら、本当に終わり。
  30. 悪い癖を直すことは本来、面白いこと。
    面白がったら、簡単に悪い癖は直る。

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