怠け癖のある人には、複雑に考える傾向が見られます。
単純なことでも、わざわざ複雑に考えようとします。
「知的に思われたい」
「大人なら難しいことに取り組むべきだ」
「複雑に考えたほうが頭がいいと思われて、尊敬されそう」
さまざまな考え方があるでしょう。
見栄を張ったり人目を気にしたりする気持ちもあるでしょう。
思惑があって、わざと複雑に考えようとしている人もいるかもしれません。
しかし、怠け癖を直したいなら、複雑に考えるのはやめておくのが得策です。
勉強に集中したときのことを思い出してください。
頭を使う作業に集中すると、体を動かさなくても、ぐったり疲れた経験はないでしょうか。
それは、脳をたくさん使ったため、たくさんカロリーを消費したためです。
複雑に考えると、エネルギーの消費が激しくなります。
脳は、体の中で最も消費カロリーの消耗が激しい部分。
脳の重さは体重の2パーセント程度ですが、カロリー全体のおよそ20パーセントを消費します。
頭を使う作業をしていると、さらにカロリーが消費されます。
複雑に考えていると、活発に脳を使うことになるため、カロリー消費が促されて疲れやすくなります。
また、難しいことを考えているからこそ、ストレスも生まれやすくなります。
行動する前から疲労がたまっていき、だんだん面倒くさくなってくる。
それが、怠け癖に発展していくのです。
怠け癖を直したいなら、複雑に考えるのは要注意。
単純なことをわざわざ複雑に考えても仕方ありません。
複雑に考えなければいけない場面もありますが、できるだけ最小限に抑えるのが得策です。
心がけたいのは、シンプルに考える習慣です。
余計なことは考えません。
複雑なことは考えず、シンプルに考えましょう。
無駄なことは、思い切って省いてしまいましょう。
シンプルに考えると、わかりやすくなります。
脳のカロリー消費も抑えられるため疲れにくくなり、いらいらすることもないためストレスも小さくなります。
全体の見通しがよくなるため、ひらめきやインスピレーションが湧きやすくなります。
シンプルに考えると、頭の中が整理されるため、モチベーションを高めてくれる効果もあります。
シンプルにはメリットが多い。
「シンプル・イズ・ベスト」という言葉があるように、ベストを目指したいなら、シンプルを心がけるのが正解です。
複雑に考えそうになったら、いったん立ち止まり「シンプルにできないか」と考えてみましょう。
落ち着いて振り返ると、シンプルな方法や考え方が見つかるかもしれません。
周りから笑われたり小ばかにされたりするかもしれませんが、気にしなくてかまいません。
シンプルに考えると、物事の見通しがよくなり、目的達成に集中しやすくなります。