怠け癖の原因の1つは、失敗を恐れることにあります。
失敗を恐れると、物事に対して慎重になります。
「失敗は避けたい」
「叱られたくないから、無難に進めたい」
「失敗しそうなら、取り組まないほうがいいだろうか」
怠け癖のある人は「失敗する=悪いこと」という価値観を持っています。
失敗を悪いことだと思っていると、抵抗感が出てきて、なかなか取りかかれません。
失敗を恐れると、体に緊張が走ってストレスが生まれ、やる気を奪っていきます。
失敗を避けるために考えを張り巡らしていると「行動しないのが最善」という結論になり、怠け癖になってしまうのです。
怠け癖を直すなら、失敗に対する考え方を変えましょう。
「失敗してもいい」と考えることが大切です。
もちろん重大な被害をもたらす失敗なら慎重になるべきですが、実際はごく一部のはずです。
失敗が怖いなら、あらためて失敗の悪影響を確認してみてください。
失敗したとしても、命まで取られるわけではないでしょう。
大けがをしたり、膨大な借金を抱えたりするわけでもないでしょう。
あらためて考えると、おそらく失敗の大半は、小さな悪影響ではないでしょうか。
笑って済む程度のこと、擦り傷で済む程度のこと、自分が我慢すれば済む程度のこと。
人に迷惑がかかったとしても、謝って済むこともあるはずです。
失敗したとしても、やり直しができることもあるでしょう。
やり直しができるなら恐れることはありません。
「失敗すればやり直せばいいだけ」と気楽に考えることができます。
ガラスが割れたら元どおりにするのは不可能に思えますが、よくよく考えると「買い直せばいいだけ」という話もあります。
人生は、命さえあれば、何度でもやり直せます。
過剰に失敗を恐れている自分に気づいてください。
「失敗したくない」から「失敗してもいい」という考え方に変われば、心も体も軽くなります。
時には失敗することで、仕事の改善ヒントが見つかることもあるでしょう。
「仕事の質を高めたい」と思えば「早く失敗したい」という考えに変わるはずです。
ゲームは、たくさんミスした人ほど、早く上達します。
英会話でも、たくさん間違えた人ほど、早くうまくなります。
仕事でも、たくさんトライ&エラーを繰り返した人ほど、早く成長します。
失敗のイメージを「ブラック」から「ホワイト」に変えてください。
失敗は、恐れるのではなく、受け入れましょう。
「失敗したくない」から「失敗してもいい」という考え方に変えましょう。
「失敗なんて大したことないね」と笑い飛ばそうではありませんか。
自然と行動意欲が湧いてきて、怠け癖も直っていくのです。