怠け癖を直す基本として、まず注意したいことがあります。
それは「精神論」です。
怠け癖は、心や性格の問題があるように思われがちです。
心が弱かったり、だらしない性格だったりするため、怠け癖があると思われています。
そのため、怠け癖の改善には、精神的な取り組みが必要と思われがちです。
「心が弱いから怠けてしまうのだろう。もっとメンタルを鍛えなければいけない」
「だらしない性格だから、怠け癖になってしまうのだろう。もっと頑張らなければいけない」
「怠けてしまうのは気合が足りないせいだ。もっと気合を入れなければいけない」
気持ちを引き締めたり精神を高めたりすることで、怠け癖を直そうとする人もいるのではないでしょうか。
ここに注意があります。
怠け癖は、精神論では直せません。
精神論だけで怠け癖が直るなら、誰も苦労しません。
もちろん効果がゼロというわけではありませんが、あったとしても一時的です。
油断すれば、すぐ怠け癖に戻ります。
怠けることがよくないことは、本人も十分承知しています。
「頑張ろう」「やる気を出そう」「気合を入れよう」と思っていても、なかなかできないから苦労しているのです。
無理やり精神論で押し進めても、怠け癖は改善されません。
当然ですが、天に祈ったところで怠け癖は改善しません。
精神論だけで怠け癖は直せないのです。
では、怠け癖を直すには何が必要なのか。
方法論です。
怠け癖を直すには、方法があります。
正しい方法を使っていけば、少しずつ怠け癖が直っていきます。
階段を上るように、1つずつステップを上がっていけば、無理なく怠け癖を克服できます。
たとえば、仕事リストの作成です。
仕事リストを作成するのは、方法論の1つです。
仕事リストを作成すれば、やるべき仕事が明確になり、仕事の効率がよくなります。
仕事を終えるたびにリストに赤線を引けば、達成感が得られ、脳の報酬系に働きかけることができます。
自然とモチベーションが高まり、怠けにくくなります。
仲間を作るのも名案です。
仲間を作ると、お互いを意識し合うことになるため、サボりたくてもサボりにくくなります。
「一緒に頑張ろう」と励まし合えたり、絆を深めたりすることもできます。
きちんと朝食を取ることも、実は怠け癖の改善に役立ちます。
朝食を抜いていませんか。
空腹では気力が出ないため、だらだらしてしまうのも当然です。
しっかり朝食を取ることでエネルギーが満たされ、怠けず頑張れるようになります。
「怠け癖は性格の問題だから直せない」と思わないでください。
「自分はメンタルが弱いから怠け癖は直せない」というのも誤解です。
怠けないための方法を学び、活用してください。
心が弱くても、正しい方法を心がければ、必ず怠け癖は改善します。
今すぐ怠け癖を直すのは難しくても、正しい方法をこつこつ続けていけば、少しずつ改善に向かいます。
行動が変われば、心も変わります。
怠け癖を克服する鍵は、精神論ではなく、方法論にあるのです。