犬の肥満を防ぐためには、1日に与える食事のカロリーを合計します。
犬の種類や成長段階に応じて、適切なカロリーがあります。
「適正な食事量」と「適度な運動」を管理していれば、太ることはありません。
一般的に、健康的な成犬の場合なら「朝晩の2回」、もしくは「朝昼晩の3回」になるでしょう。
犬の種類によっては、運動が活発なタイプもいますので、その辺りは状況によります。
しかし、カロリー計算をきちんとして適度に運動をしているにもかかわらず、犬がなぜか太ってしまう場合があります。
そうした場合の多くは、犬の生活のどこかで、大切なカロリー計算を抜かしています。
カロリー計算を見逃してしまいがちな2つのポイントがあります。
しつける際には、ご褒美のお菓子を用意している飼い主も多いことでしょう。
ご褒美と言っても、本当に一口にも満たない小さなお菓子です。
しかし、この見た目の小ささに騙されて、ついカロリー計算に入れていない飼い主がいます。
ご褒美とはいえ、食べて消化しますから、カロリー摂取になります。
しかもご褒美は何度も繰り返し与えてしまうため、小さな量でも、たくさん与えがちになります。
お菓子は少量で高カロリーです。
1日全体でみれば、かなりのカロリー摂取につながっている可能性があります。
もう1つ忘れがちなのは、飲み物のカロリー計算です。
たとえば果汁100パーセントのオレンジジュースやアップルジュースなどを与えたときに、やはりカロリーがあります。
基本的に犬や猫は、柑橘系は苦手なはずですが、体質が丈夫であるためか、よく飲む場合があります。
糖分が含まれた飲み物ですから、高カロリーになっていることがあります。
また牛乳も同じです。
たいてい、犬も猫も牛乳を苦手とします。
牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素が含まれていないため、下痢を起こしがちになるからです。
しかし、中には牛乳を飲んでも平気な犬もいます。
牛乳には甘みがあるので喜んで飲みますが、牛乳は少量でも高カロリーです。
水分補給のつもりが、いつの間にか多くのカロリーを摂取しています。
この「ご褒美のお菓子」と「飲み物」をあらためて見直して、いま一度、カロリー計算をやり直してみましょう。